ブロック・アーケードは、1892年に開業し現在に至る歴史的建造物で、計29店舗の様々なジャンルのお店が入ったショッピングビルです。
何故、この建物が有名で、観光客がメルボルンで訪れたい場所の一つになっているのでしょうか。それは、この建物の内装を見れば一目瞭然です。アーチ型の天井には、細やかに施された装飾や彫刻が見られ、大理石の床も、モザイク画が美しく広がっています。現在のシンプルで、実用性重視のビルディングに比べれば、複雑で、贅沢極まりない建物の造りですが、これこそブロック・アーケードができた時代のメルボルンの富を象徴していると言えます。
そんなブロック・アーケードの入り口付近に、こちらも開業が同時期の老舗、ホープトン・ティールームがあります。
このお店のすごいところは、ディスプレイされたスイーツの量とそのデコレーションの美しさでしょうか。スイーツ好きはもちろん、そうでなくとも足を止めて、思わす見入ってしまうほどです。ちなみに、ディスプレイのスイーツは、すべて本物です!
そんなホープトン・ティールームの前には、いつも長蛇の列が出来るので、何度も諦めてきたのですが、先日、とうとう入店を果たしてきました!噂通り、ティーはもちろん、ケーキも美味しく頂きましたよ。
店内の雰囲気は独特でしたね。深緑の大胆な模様の壁紙や、凝ったお洒落な調度品が、19世紀にタイムトラベルしたかのようなティールームを演出していました。
この店のホープトンの名にも由来があります。当時、英国の植民地州であったビクトリアの総督の妻であり、女性労働協会の会長でもあったホープトン夫人が創設したティールームだったということです。ちなみに、お店の裏側に貼られた看板の女性は、ホープトン夫人をイメージしているのかもしれませんね。