旧日本軍が関与した第二次世界対戦の遺跡は、オーストラリアのどの州に行っても残っていて心が痛みます。
ここビクトリア州のダンデノン丘陵にある『ココダ・トラック』(別名、地獄の1000段登り)は、1942年に、パプアニューギニアで、日本軍とオーストラリア軍が激しい戦闘を繰り広げた密林の山道を再現したトラックです。
当時、日本軍は、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーを攻略しようとしていました。一方、オーストラリアでは、日本軍がポートモレスビーを拠点に南下、オーストラリアを攻撃すると考えていましたので、それを阻止しようと軍隊をパプアニューギニアに送ります。そして、約6千人以上の犠牲者を出しながらも日本軍を撃退したのでした。『ココダ・トラック』では、その時の功績をたたえた記念碑が建っています。
さて、そんな歴史背景をよそに、今では地元の人々や観光客の人気のトレッキングコースとなっている『ココダ・トラック』。ビクトリア州は、パプアニューギニアのように熱帯の気候ではないし、山林ではオーストラリアの珍しい鳥たちにも会えるので、エクササイズにはぴったりの山道です。
そして、なんでもここは、オーストラリアのアスリートたちのトレーニングコースなのだとか。ゆえに、階段の段数や幅は、専門家がちゃんとトレーニングにふさわしいように設計しているといいます。
そうはいっても、急斜面は大変です!動きやすく軽い服装でトレッキングすることをお勧めします。(ちなみに、私はジャケット2枚に、ジーンズ、リュックサックを背負って応戦したため、余分にエネルギーを消耗してしまいました!)