在オーストラリア日本大使館・総領事館が留学生やワーキングホリデーなどでオーストラリアに滞在している方々を対象に、
「インターネットを利用した広告から現金を振り込ませる詐欺事件」
にたいする注意を呼び掛けています。トラトラシドニーでも同じような詐欺事件に巻き込まれた方々に何度か相談を受けております。トラトラシドニーでは、同じような詐欺事件にまきこまれないように、オーストラリアに滞在する場合、日本出国前の渡航準備としてオーストラリア領事館のメールマガジンへの登録をお勧めします。
在オーストラリア日本大使館・総領事館では、定期的にメールマガジンでオーストラリア滞在者への注意などだけでなく、イベント情報、休刊日などのお知らせも行っております。
在オーストラリア領事館でメールマガジンを定期的に送信しているのは以下の通りです。滞在予定の都市がない場合、最寄りの都市へ登録することをオススメします。
在オーストラリア日本大使館・総領事館 ウェッブサイトリンク集
オーストラリア シドニー 領事館 メルマガ
http://www.mailmz.emb-japan.go.jp/cmd/sydney_au.html
オーストラリア ブリスベン領事館 メルマガ
http://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mlregist/brisbane_au.html
オーストラリア メルボルン領事館 メルマガ
http://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mlregist/melbourne_au.html
オーストラリア パース領事館 メルマガ
http://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mlregist/perth_au.html
アデレードやタスマニアなど領事館がない都市へ留学する方は、シドニー領事館のメルマガへの登録をお勧めします。
ケアンズ、ゴールドコースト、ダーウィンへ留学される方は、ブリスベン領事館のメルマガへの登録をオススメします。
詐欺にかかりやすい対象者として
留学生やワーキングホリデーでオーストラリアに到着したばかりの方、
英語がまだあまり話せない、
一人でオーストラリアに来ていて相談相手がいない、
セカンドワーキングホリデービザが欲しいけどファームには行きたくない
相手が日本人または、日本語を話すから安心した。
実際にあった詐欺事件
1:ワーキングホリデーの方をねらった詐欺事件。(特にセカンドビザを希望する方でファームには行きたくない方)
次のような文章で現金を振り込ませようとします。
「ファームに行かなくてもセカンドが取れる。$75払えば、ファームで働いた証拠となる申請フォームを差し上げます。知り合いが実際にファームで働いたけど、その人は緊急で母国に帰ったからあなたが代わりにセカンドを取得すればいい。代わりにセカンドを取得するのは違法ではない」
もちろん、実際に申請者がファームで働かないと詐欺行為となり申請してもオーストラリアのセカンドワーキングホリデービザは取得できません。オーストラリアから強制帰国となり3年間入国ができない場合もあります。
2:ワーキングホリデーの方をねらった振り込み詐欺の手法。(特にセカンドビザを希望する方で年齢や滞在期間に制限がある方)
次のような文章で現金を振り込ませようとします。
「ファームの仕事を紹介します。セカンドが3ヵ月で取得できます。週末もカウントされますので、もっとも短期間でセカンドを取得したい方向け。お給料は$23ドルから。シェアーハウスも用意します。仕事はあと2名様のみ募集。2週間のシェアハウス料金$340を前払いとして振り込んでください。振り込みが完了した人から優先的に仕事を紹介します。」
セカンドワーキングホリデービザを取得したいけど、年齢制限ややオーストラリアに滞在する期間に制限があり、最短期間の3ヵ月でセカンドを取得したい方を狙った詐欺です。週末もカウントされることをネタに、早く振り込ませようとします。実際にファームに行くと住所は嘘で、紹介者ももちろん存在しません。
3:ワーキングホリデー、留学生の方を狙ったシェアーハウス詐欺の手法
オーストラリアでシェアーハウスを探す場合、インターネットで物件を探していい部屋がみつかると、メールで連絡を取り下見に行きます。
その部屋を契約するためには、保証金として2週間分の家賃を先払いすることが多いです。
例:いい部屋が見つかったけど、入居は2週間先。なので保証金の2週間分の家賃を支払って部屋を確保する。よくある詐欺事件としてこの保証金を狙ったケースがとても多いです。インターネットで好条件の物件を紹介して、部屋の写真や最寄りの駅などの写真で実際にある物件を紹介する。実はその物件は他人のもので保証金を振り込んでも部屋を確保することはできない。などなど
「緊急でシェアーメートを募集します。日本に緊急で6ヵ月帰国することになりその間住んでくれる方を探しています。シェアーメートはすべてオーストラリアの大学生なので、英語での生活です!まず1ヶ月住んでみてよかったら更新してください。一人部屋です。家賃は週$150と格安です。場所も駅から歩いて5分なので夜も安心です。」
このような文章で募集をアップして、実際に見学に行きたいとメールすると似たような物件を見学できるように手配がされています。または、実際に募集がされている物件を家主だと偽って保証金だけ受け取ろうとするケースもあります。
「とりあえず保証金を払えば、1週間部屋をおさえます」とか見学にいった夜に「いま同じ部屋を見学に来た人がいて、その人が部屋をきめそうなんで、明日の朝に保証金を振り込んでください」などとメールを送ってきて振り込ませようとする。
保証金を振り込んでから電話で連絡で取れなくなった。。。。
これらの詐欺事件は日本語を巧みに利用してインターネットなどで広告がアップされています。相手が日本語を話すからといって安心してはいけません。相手が日本人だからと言って安心してはいけません。
もちろん、詐欺の被害にあっているのは日本人だけでなく韓国人やフランス、ドイツなどのワーホリの方も多いそうです。共通しているのは、オーストラリアに来たばかりで、相談相手がいなくて、母国語で話したので安心して現金を振り込んでしまう。
シェアーハウスの場合、不動産会社を通して部屋を探すのではなく、インターネットの掲示板で募集されていることが多いのでお金を支払うときにはすでに住んでいるシェアーメートさんと話してみるとか、学校の友達と一緒に見学に行くとか、オーストラリアの領事館のメールマガジンなどに登録して同じような事件が起こっていないか注意しましょう。
日本から申請するセカンドワーキングホリデービザの詐欺事件について
セカンドビザはオーストラリア滞在中に申請すると、ワーキングホリデーの滞在期間がそのまま1年延長されます。はじめのワーキングホリデービザが終了して一度日本へ帰国して、数年後にセカンドビザを申請することも可能です。申請条件は初めのワーキングホリデービザの条件に3ヵ月ファームで働いていることが追加されます。
実際にあった例をあげると、
1:はじめのワーキングホリデーが終了して、日本に帰国
2:その後オンラインでセカンドの偽申請書を購入してセカンドビザを取得
3:偽申請書を利用してセカンドビザが取得できた
4:オーストラリア入国時に偽申請書でセカンドワーキングホリデービザを取得したことがばれてその場で強制送還
なぜ偽申請書でセカンドワーキングホリデービザを申請したことがばれた??
セカンドワーキングホリデービザで入国する際には、入国ビザ審査官が「実際にファームで働いた人なら問題なくこたえられる質問」をいくつかしてきます。
どこのファームで働いていた?
給料が振り込まれた銀行の口座をオンラインでみせて?
ファームには何人働いていた?
働いていた時期のファームの天気はどうだった?
などなど。実際にファームに行っていないので話のつじつまが合わなくなり偽申請書を利用したことが判明します。
日本でセカンドを申請して取得できたからといってオーストラリアに入国することが100%保障されるわけではなりません。