オーストラリア学生ビザ申請前に知っておきたいこと

オーストラリアの政府公認

オーストラリアの政府公認ビザコンサルタントとして10年以上トラトラで「学生ビザ専門相談窓口」を開いているビザコンサルタントのJunさんに学生ビザについて聞いてみました。


(こちらの内容は日豪プレス新聞にも掲載されました)

学生ビザ申請に欠かせない条件や書類など具体的に必要なものを教えてください。

学生ビザとは、オーストラリア国籍や永住権を保持していない方がオーストラリア国内で就学することを目的とし、学校に通う期間+コース終了後の1,2か月間の滞在が許されるものです。よってオンライン通信教育では学生ビザを申請することができません。学生ビザを申請するには、CRICOS(Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)に登録されている学校から入学許可書COEを発行してもらう必要があります。また学生ビザ申請者は、OSHC(Oversea Student Health Cover)健康保険に加入することが義務づけられています。

学生ビザ申請手順

オーストラリア国内で学生ビザを申請するためのプロセスをご説明します。

1、 学校、コース、期間、入学日を決める。
2、 学校への入学申込みを行う。
3、 その学校への入学条件を充たす。(年齢、英語、学歴、職歴など)
4、 入学案内レターと請求書をもらう。
5、 内容を確認し同意できれば、入学金や授業料を支払う。
6、 学校から入学許可書(COE)が発行される。
7、 OSHC健康保険に加入
8、 学生ビザ申請

学校の条件

学校がCRICOSに登録されていなければなりません。コースはパートタイムではなくフルタイムでなければなりません。期間はコースのより異なります。同じDiplomaコースでも、A学校なら2年間ですが、B学校なら1.5年間など。入学日も学校により異なります。

オーストラリア国内から申請する場合

オーストラリア国内で申請する場合、そのとき保持している有効なビザの期限内に学生ビザを申請しなければなりません。また学校の入学日が保持しているビザの期限日から4週間後以内になければなりません。例えば、ワーホリ滞在中でその期限が6月1日であれば、学校の入学日は6月29日以前になければなりません。

申請に必要な物

このほか申請時に欠かせない物は、パスポートとクレジットカード(Debitカードも可)です。
つまり、パスポート、クレジットカート、入学許可書COE、OSHC加入証明がそろえば申請することができます。これら4つを手にし、オーストラリア移民局ウェブサイトからオンライン申請することになります。

GTEを添付する

上記4つに加えて、Genuine Temporary Entrant (GTE)とよばれる作文を添付する必要があります。これは正にこの学校でこのコースを受ける目的や理由を述べるものとなります。
その後、別途書類を要求されるもあります。例えば医療系やチャイルドケアコースを受講することになっていれば健康診断が求められます。

学生ビザ保持者にはどのような制限がありますか? 滞在期間、収入の限度額、就労時間など。

オーストラリアで学生ビザ保持者としている限りは、オーストラリアの法律の下で生活することです。学生ビザ保持者は、授業に出席し課題などをこなし、コースを満了することが重要です。就学しつつ就労することも可能です。

学生ビザで働く

2週間で40時間までという時間の制限があります。しかし収入金額の限度額はありません。なお学校が定めるホリデー期間中は就労に関する時間の制限はなくなります。

オーストラリア出入国について

学生ビザを保持している間は、何度でもオーストラリアから海外に出入りすることも可能です。日本への一時帰国や隣国への旅行もできます。その際は、学校に住所や連絡先を常にアップデートしておくことも大切です。

ビザ延長について

学生ビザで永遠にオーストラリアに滞在することはできません。学校を卒業し、ビザ期限が切れる前にオーストラリアから出国し日本に帰国することになります。学生ビザが切れる前にまた別のビザを申請することも可能です。たとえば、学生ビザで延長、観光ビザや卒業生ビザを申請するなど、各種それぞれその条件があります。

 

学生ビザに必要な費用、取得にかかる時間はどのくらいですか?

学生ビザの申請料金は620ドルです(2019年)。クレジットカード(Debitカードも可)での支払いとなります。

オーストラリア移民局のウェブサイトからオンラインで申請することになります。25ページもの入力画面があり、パスポート情報をはじめ、日本の連絡先、学歴、職歴、過去10年間の海外渡航履歴、家族の誕生日など入力します。慣れていても2時間程度はかかります。申請途中で入力画面をsaveすることができるので、わからないことがあれば、いったんSaveして調べてから入力を再開することも可能です。

申請から取得までの期間

申請後、取得までの時間は、ケースバイケースです。早いケースでは即日取得できた方もいれば、3,4か月待つこともあります。

学生ビザ申請にあたっての注意点やアドバイスをお聞かせください。

オーストラリア国内で学生ビザを申請する場合は、有効なビザ期限内に申請しなければなりません。また、ビザが切れる日から28日後以内に入学日が設定されていなければなりません。例えば、現在ワーホリビザで滞在しており、そのビザが6月1日に切れる場合、学校の入学日は、6月29日以前になくてはなりません。もちろんワーホリ滞在中の5月に入学日があってもかまいません。もし受講したいコースの入学日が7月1日以降であるならば、オーストラリア国内からの申請はNGで、ワーホリが切れる6月1日までに日本に帰国し、日本から学生ビザを申請することになります。日本から学生ビザを申請する場合は、入学日から遡って2ヵ月前には申請することをおすすめいたします。

このほか、最近は申請時に求められているGenuine Temporary Entrant (GTE)の作文の審査が厳しくなっているようです。どうしてオーストラリアでこの学校でこのコースを受講するのか、その理由や目的、その就学の価値などを明確に表現することが要求されています。

 

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