日本の春休みを利用してシドニーのトラトラでインターンシップをしている青山学院大学生のYuriさんに、シドニーの語学学校に体験入学してもらいました。塾で英語の先生のアルバイトをしていることから、語学学校の授業と日本の英会話塾の英語の教え方の違いを報告書にまとめてもらいました。
シドニー語学学校 体験入学報告書
(語学学校に体験入学して感じた事)
日本とオーストラリアの英語教育の違い
オーストラリアの語学学校の英語教育と、日本の英語教育の大きな違いは生徒と先生の関係にあります。オーストラリアは、授業中に先生の説明を遮って質問しても全く問題はありません。むしろ歓迎されます。
先生と生徒は同じ土俵に立っています。しかし、日本では先生の説明の途中に質問したら怒られてしまいます。先生と生徒の上下関係が厳しいです。授業内容に関しては、オーストラリアでは会話重視で授業が進められています。
反対に、日本では文法を重要視しています。そのため、他の国の方と比べてもペーパーテストの成績が非常に良いが、会話テストの出来はあまりよくないというのが現状です。
今回体験入学した語学学校は、「ラリングア」と「NSEC」です。
語学学校に関する詳しいお問い合わせは、日本ワーキングホリデー協会までご連絡ください。
La Lingua ラリングア 体験入学報告書
[get_school key=”la-lingua”]Upper Intermediate クラスに参加
レベル確認テストを受けた後、upper intermediate クラスに参加し、11時から12時までの1時間授業を体験しました。生徒人数は私を含めて5人と少なく、韓国人が3人、フランス人が1人でした。授業内容は文法がメインで、形容詞の使い方及びその語彙を増やすことを目的としたものでした。また、すごろくを使用したアクティビティを行いました。12時からは日本人スタッフのトモコさんから学校の説明を受けました。コース内容や料金、課外活動について話して頂きました。
生徒が気軽に質問
少人数のクラスであるため、先生と生徒との距離が近いと感じました。授業中に先生が話している途中でも生徒が気軽に質問をしていました。それに対し、先生も快く対応していました。全体的にアットホームな雰囲気でした。
スピーキングが苦手な日本人に適している
英語の運用能力を高めるクラスがあるため、スピーキングが苦手な日本人に適していると思います。課外活動を活発に行っているため、クラス関係なく友人を作りたい方にも向いていると感じました。また、生徒人数が多くないためにスタッフと生徒との関係が近いため、日本語の助けが必要な方にも適しています。
NSEC見学報告書
[get_school key=”nsec”]不定詞と動名詞の使い分けを目的とした授業内容
Upper intermediate クラスに途中から参加しました。不定詞と動名詞の使い分けを目的とした授業内容でした。教科書のコピーを先生から頂いて、それをもとに問題を解いたり、重要文法を確認していきました。また、スピーキング力を高めたいという生徒が多いため、授業の残り30分ほどは生徒同士でペアを組んで英語で会話をしました。生徒人数は20名ほどで、南米から来た生徒が最も多く、日本人は2名ほどと少なかったです。
スピーキングアクティビティ
最初に日本人スタッフの方が日本語で学校の特徴について説明してくれるので安心しました。さらに、教室まで付いてきてくださり、迷うことなく教室へ着くことができました。途中参加でしたが、先生が今まで学習していたことの簡単な説明をしてくれたので困ることはありませんでした。また、スピーキングアクティビティのおかげで、他の生徒たちとスムーズに話すことが出来ました。先生方だけでなく、生徒たちも優しくフレンドリーに接してくれました。途中からバイトのために抜ける生徒や、反対に参加する生徒もいて、全体的に自由な印象を受けました。過ごしやすい条件がそろった学校だと感じました。
La Linguaと NSEC の違い
二つの学校の違いを生徒、スタッフの方々、先生、そして立地の四点から説明します。
生徒について
私が参加したクラスにおいて、二つのクラスの大きな違いは生徒の元気さだと思います。La Linguaは少人数ということもあり、生徒は静かに授業を受けることができます。対して、NSECは授業中先生が話している間も構わず質問をしていて、非常に活発な印象を受けました。
スタッフの方々に関して
La linguaスタッフの方のほうがアジア系の方が多く、韓国人や日本人の生徒と楽しげに話していました。NSECは、アジア系のスタッフはあまり見かけませんでした。
先生方について
二校ともCELTAなどの資格を持った先生が教えてくれるので安心です。La Linguaの先生は、すごろくを使ったアクティビティを含んだ授業で、工夫が施されている印象でした。おそらく生徒の人数が少ないためそういったアクティビティが出来るのだと思います。NSECの先生は、先生が話している途中でも生徒の質問を快く受け入れていましたし、テストの出来が悪かった生徒のフォローもしていました。
立地について
二つとも駅からそこまで遠くないので、利便性は問題ないと思います。
個人的に入学したいのは。。。
私はNSECに入学したいです。日本人の割合もそこまで多くないので、つい母国語を話してしまう危険性も低いからです。(ただ、初めての留学で英語を勉強する日本人の場合、授業中に先生の発言を遮って質問していくのは難しいかもしれません。)
短期間でスピーキングを練習したいならラリングアがいいと思います。少人数制のクラスなので一人一人のスピーキングの練習時間が増えます。発言できる人だけが英語の勉強をするのではなく、みんな同じペースでスピーキングの勉強ができます。
語学学校に関する詳しいお問い合わせは、日本ワーキングホリデー協会までご連絡ください。