日本で使っているアプリ
オーストラリアで留学やワーキングホリデーで暮らしてみると、日本にいたときと同じくらい、もしくはそれ以上に携帯で誰かと連絡を取ることが多くなります。学校や仕事の友人との連絡、仕事探しや家探し・・・もちろん単純に電話をかけたりSMSを送ったりという手段もありますが、メッセージや写真のやりとりも出てくることでしょう。
そこで、今回は日本で使っているアプリをオーストラリアで使う方法を解説します。日本でほとんどの人が使っているアプリ“LINE”をオーストラリアで使う方法と、LINE以外の便利なチャットツールについて説明します。
LINEをオーストラリアで利用する方法
日本でほとんどの人が使っているチャットツール、LINE。日本にいる家族や友人と連絡を取るのにも、オーストラリアで新しく知り合った人たちと連絡するのにも、LINEが使えればとても便利です。実は、筆者はオーストラリア滞在中にLINEのデータが全て消えるという悲劇に見舞われたので、そうならないためにも一読いただければと思います。
日本で使っていたスマホでそのまま使う場合
日本で使っていたスマホをオーストラリアに持ち込み、LINEをそのまま使う場合は簡単です。特に何もせずに使い続けることも可能ですが、筆者のように全データを失ってしまわないように必ず行ってほしいことがあります。それは、携帯電話番号の変更もしくはメールアドレスの登録、フェイスブックとの連携設定です。これをしておかないと、解約した日本の携帯番号を見ず知らずの誰かが新しく契約してLINEに登録してしまい、筆者のようにLINEアカウントが消えてしまいます。設定方法は簡単です。
逆にオーケストラリアの携帯番号を解約した時は、上記の方法でオーストラリアの番号を削除しましょう!
新しくオーストラリアでスマホを買った場合
新しくオーストラリアでスマホを買った場合ですが、まずはアップルストアからLINEのアプリを入手します。それまで使っていたアカウントをそのまま使いたい場合には別の操作が必要になりますが、新しくLINEアカウントを取得する場合は表示される案内に従って新規登録をすれば完了です。しかし、日本にいる家族や友人とすぐに連絡を取るためには、もとのアカウントをそのまま使う方がスムーズに行くかと思われます(新規アカウントで新たにチャットを開始すれば、過去のやりとりを読み返すことはできません)。
アカウント移行方法
アカウント移行のためには、日本のスマホであらかじめやっておかなければ行けないことがあります。それは、メールアドレスの登録と引き継ぎの許可設定です。もとの携帯電話が手元にある状態でなければアカウントを引き継ぐことができないので、オーストラリアでスマホを新しく購入する場合でももとの携帯電話を持って行く必要があります。
通信費が心配な場合(Wi-Fi)
通信費が心配な場合はWi-Fiを利用しましょう。オーストラリアの主要都市では市内にフリーWi-Fiが通っていますし、スーパーやショッピングセンターなどでも無料でWi-Fiを利用することができます。また、シェアハウスやバッパーなどの滞在先でもほとんどの場合は利用できるので、積極的に利用することで通信費を抑えることができます。スマホの設定をWi-Fiモードにして、接続先を選択、必要に応じてパスワードを入力をすればOKです。
LINE日本版と海外版の違い
LINEの日本版と海外版とでは、使える機能に違いがあることをご存知でしょうか。日本版でできて海外版でできないこと、海外版でできて日本版でできないことがそれぞれあります。日本版でできて海外版でできないことは、スケジュール機能の利用です。スケジュール機能とは、グループ内で使用できる機能でメンバーのスケジュールを一覧表のようにまとめられる機能です。逆に、海外版でできて日本版でできないことは、隠しメッセージです。これは、インスタグラムのヒストリー機能のように、送信から一定時間以内にメッセージが削除される機能のことです。機能に差し支えはありませんが、他の違いとしては入手・使用できるスタンプが違うことや画面の表示方法が多少異なることが挙げられます。普段、周りの人と連絡を取るにあたって特に困ることはないので、日本版を使うのか海外版を使うのかということについてはあまり気にする必要はありません。
固定電話にLINEから電話する場合
LINE同士のチャットや通話はとても便利ですが、固定電話へLINEから電話する方法があるのはご存知でしょうか。これには、“LINE Out”と呼ばれる機能を使用します。LINE Out自体は有料サービスになるので、LINEアプリからコールクレジットもしくは30日プランを選択して購入します。これで固定電話にLINEから電話することができます。また、電話先にもよりますが、有料サービスを購入しなくても1〜5分間の無料通話が可能です。LINEアプリの通話(電話マーク)を選択すると、一番上にLINE Outの表示があるのでそこから通話画面に進むことができます。
オーストラリアでのLINE以外のチャットツール
オーストラリアでも誰かと連絡を取りたいときにはLINEが大活躍してくれますが、日本人以外の人もLINEを使っているとは限りません。せっかくオーストラリアに来たのですから日本人以外の友だちもたくさん作って連絡を取り合いたいですよね。そこで、仲良くなった他の国の人と連絡先を交換するときに役立つチャットツールを紹介します。
カカオトーク
カカオトークは多くの人が日本でも聞いたことがあるでしょうし、既にアカウントを持っている人もいるかもしれません。カカオトークと言えば韓国人、韓国人と言えばカカオトークです。オーストラリアで日本人が韓国人と出会う確率は相当高いです。学校に行かず、ローカルのお店で仕事をする人以外は必ず出会うことでしょう。学校にも仕事にもシェアハウスにも大体いるので、カカオトークのアカウントがあればいつでも韓国人と連絡を取ることができます。
評判
カカオトークはとても使いやすくLINEのようなアカウント乗っ取りなどの問題もないため、安全に利用することができます。自撮り大好きな韓国人はしょっちゅうプロフィール写真を変更するので、プロフィール写真を見ているだけでも楽しいです。ときどき不具合でメッセージや写真を送るのに時間がかかることがありますが、その他に不便することは特にありません。
使い方
使い方はLINEとほとんど変わりません。まずはアプリをダウンロードし、アカウント登録をします。アカウントを登録したら、写真を設定したり友人を追加したりしていきましょう。友人の追加方法もLINEと同様にID検索やQRコードで行うことができます。通常のチャットはもちろん、通話やビデオコール、ボイスメッセージが利用できます。
Facebookメッセンジャー
メッセンジャーはフェイスブックのメッセージ機能です。オーストラリアにいると日本人や韓国人以外にも色々な国の人との出会いがあります。日本人がLINEを使い、韓国人がカカオトークを使うように、それぞれの国の人がそれぞれのアプリを使っています。色々な国の人に会って連絡先を交換する度に新たにアカウント登録するのは正直面倒くさいですし、管理もしづらくなります。そこで、一番手っ取り早いのがメッセンジャー(フェイスブック)です。
評判
フェイスブックアカウントをもっていると、ひとまず連絡先を交換しようというときに便利です。また、初対面の相手でなくてもLINEやカカオトーク、その他のアカウントが消失してしまった場合の保険としても役に立ちます。実際に筆者はLINEアカウントが消失してしまった際に、メッセンジャーを通して再度家族や友人と連絡をとることができました。しかし、フェイスブック自体アカウント情報の流出などの懸念があるので利用には注意が必要です。
使い方
メッセンジャーを利用するにはフェイスブックのアカウントが必要です。そのため、フェイスブックへの登録が必須となります。フェイスブックへの登録を済ませたら、あとはメッセンジャーのアプリを入手しましょう。これでフェイスブックで追加した友人とのメッセージのやりとりが可能になります。しかし、フェイスブックをあまり頻繁に開かない、メッセンジャーをあまり使わないという人も多いので、緊急連絡には向かないかもしれません。
まとめ
日本で使っているアプリ“LINE”をオーストラリアで使う方法とオーストラリアでのLINE以外のチャットツールについて説明しました。オーストラリアに到着後、LINEを日本で使っていたスマホでそのまま使う場合には、突然アカウントが消えてしまうことのないように設定を怠らないようにしましょう(電話番号の変更やフェイスブックとの連携)。また、新しくオーストラリアでスマホを購入する場合にも早めに新規アカウント登録もしくはアカウント移行を行いましょう。仕事探しや家探しの際にも役立つので、早めに準備ができると良いです。
LINE以外のチャットツールは必ずしもなければならないというものではありませんが、必ず役に立つので持っていて損はありません。今回ご紹介したカカオトークやメッセンジャー以外にも色々なチャットツールがあります。出会った人に合わせてチャットツールを選ぶのもいいでしょう。