パートナービザでオーストラリアに長期滞在する方法


オーストラリアに3か月以上滞在する場合は、ワーキングホリデービザや学生ビザなどがよく知られています。しかし、ワーキングホリデービザには1年間、そして学生ビザにはコース終了もしくは卒業までという期限があります。ワーキングホリデービザは条件を満たせば1年延長は可能ですが、それでもより長くオーストラリアに滞在したい場合は、ビザを延長する方法を考えなくてはなりません。

パートナービザについてのお問い合わせ
トラトラはオーストラリア学生ビザへの切り替えを専門的に行っております。残念ながらパートナービザの申請はサポートしておりません。しかし、パートナービザに関してちょっと聞きたいという方は、トラトラのビザコンサルタントと直接お話いただくことが可能です。これまでの経験から、アドバイスなどを行うことは可能です。

パートナービザのお問い合わせに関しては、電話や、メール、LINEでのお問い合わせは受け付けておりません。トラトラシドニー店へご来店いただき、ビザコンサルタントとお話ください。ビザコンサルタントのご予約はこちらからお願いします。

ご注意ください:すでに申請済みの案件に関するお問い合わせにはお答えできません。他のビザコンサルタントから受けたアドバイスの確認などは行なえません。10名のビザコンサルタントに同じ質問をすると、10通りの違う答えが帰ってくると思います。どれが正しいという回答はできません。

予約

オーストラリアのビザには様々な種類があり、企業に勤めてビジネスビザを取ったり、自分の技能を生かして永住権をとることもできます。しかし、もしオーストラリアで恋人ができ、将来一緒になることを考えているのであれば、パートナービザを取るという手もあります。

 

パートナービザとは

 

パートナービザとは、その名の通り、パートナーがいなくては取得できません。オーストラリアの市民権もしくは永住権を持つ人と、結婚や同棲などの永続的な関係がある場合に申請できるビザです。オーストラリア国内で知り合った人と恋愛関係になったり、日本でオーストラリア人と知り合って、長期的に一緒にオーストラリアに住みたいという場合に申請できるのが、パートナービザです。

 

パートナービザって何?

「パートナー」には、様々な関係が含まれます。婚姻関係だけでなく、事実婚とも言われるデファクトも含まれ、デファクトの場合は同性のカップルでも可能です。オーストラリアでは2017年12月9日から同性での結婚も可能になり、同性での結婚→パートナービザ申請も可能と考えられます。また、婚約者ビザというのもあります。

2人の関係によって、発給するビザの種類が変わりますし、それぞれ制限や条件があります。結婚してからビザを取るか、婚約者としてオーストラリアに入国するかなど、二人でよく話し合って決める必要があります。

 

パートナービザのメリット

パートナービザを取得することができれば、就労に関する制限がなくなり、国民保険や国民年金にあたるメディケアやスーパアニュエーションにも加入することができます。公立病院では医療費も無料ですし、子供ができたときにも無料で出産ができます。2年経つと永住権がもらえ、そうなるとオーストラリア人との主な違いは、選挙権の有無くらいでしょうか。充実した社会保険が受けられ、オーストラリアで安心して生活できるビザとなります。

 

パートナービザのデメリット

しかし、それだけ充実したパートナービザは、スポンサーとなってくれる相手がいなければ申請できません。また、ビザ欲しさに偽装の恋人関係を結ぶ人もいるため、その関係が嘘でないことを証明する必要があり、そのため多くの証拠提出やプロセスがあり、申請が大変面倒なビザとも言えます。また、ビザ取得から2年間パートナーとの関係が続かなければ、永住権を得ることはできず、オーストラリアにそれ以上滞在することができません。

 

パートナービザ申請までの道のり

 

パートナービザを申請するにはまず、スポンサーがいることが前提条件です。また、ただの恋人ではなく、その後長期的な関係を継続する意志がある相手でなければなりません。また、パートナービザの申請には長い時間がかかります。オーストラリア国内で申請する場合、1年以上かかるのが通常と言われています。しかし、日本から申請した場合は半年程度で承認されます。もし半年から1年の間いったん日本に戻るという選択肢がある場合は、日本からの申請も考えてみても良いかもしれません。

 

申請の条件は何か

申請条件は、スポンサーになる資格のある人と結婚しているか事実婚関係にある、もしくは婚約していることが条件となります。事実婚と認められるには、12か月以上同棲していることが必要条件となります。また、スポンサーになるための条件は、オーストラリア国籍もしくは永住権を持つことです。よって、必ずしもオーストラリア人である必要はありません。たとえ日本人でも、オーストラリアの永住権を持っている人はパートナービザのスポンサーになれます。

 

費用はどのくらいかかるのか

パートナービザの費用ですが、頻繁に改正されて値段が上がっています。数年前までは、オーストラリア国外から申請したほうが費用が安かったのですが、2017年2月時点では、オーストラリア国内で申請しても日本で申請しても、値段は変わりません。オーストラリア国外から申請するビザはOffshore Partner visaと呼ばれるsubclass 309/100のビザで、オーストラリア国内から申請するパートナービザはsubclass 820/801です。

現在、コストはどちらも$7,160となっています。

また、これまで婚約者ビザのほうが安かったのですが、これも、婚姻者ビザと同じ金額に引き上げられました。婚約者ビザの場合、結婚した際にまた追加料金$1,195 がかかりますので、結婚の予定が近いのであれば、結婚してからビザ申請をしたほうがお得になります。

http://www.border.gov.au/Trav/Visa/Fees を参照してください。

 

必要な書類

申請者が行うことは、Form47の記入、戸籍謄本の取り寄せなど身分証明書類の準備、History of Your Relationshipの作成、所定の病院での健康診断書の手配、警察証明の手配などです。そしてパートナーは、Form40の記入、出生証明書など身分証明書類の準備、History of Your Relationshipの作成、警察証明の手配を行います。そして二人の関係を証明する証拠品(写真、やり取りした手紙類など)を集めます。その他に、オーストラリア人の友人や知人にStatutory Declaration Formの記入を依頼します。

手続き

現在、ほとんどの申請がオンラインで行われます。オーストラリア移民局のウエブサイトでImmiAccountを作成します。すでに作成したことがある場合は、それを使います。(http://www.border.gov.au/immiaccount)そして、オンライン上で申請書に記入し、各ページに集めた書類をアップロードしていきます。アップロードできるファイルの上限が決まっていますので、後で提出する分の空きも考慮に入れながら提出しましょう。いったんアップロードしてしまったものを削除することはできないようになっています。

また、郵送で申請することも可能です。オーストラリア大使館に問い合わせると、ブックレットと申請書を送ってもらえます。

 手続きが終わったら、レターが送られるまで、長い時間待つことになります。パートナービザはすぐおりるものではなく、オーストラリア国内で申請した場合は審査に12ヶ月から15ヶ月かかると言われています。それまでにビザが切れてしまった場合、ブリッジングビザA(オーストラリアに滞在するために許可される、一時滞在ビザ)がおります。ブリッジングビザの条件は、その前に保持していたビザの条件をそのまま引き継ぐことになります。学生ビザからパートナービザへ移行する場合は、パートナービザの認可まで学生ビザの条件で滞在することになりますので、就労などにおける制限があります。また、ブリッジングビザAで国外に出ると、オーストラリアに戻ることができませんので注意が必要です。

 パートナービザ申請で大変だったこと

パートナービザ申請の道のりは大変長く、その過程でパートナーと喧嘩になり別れてしまうというケースも少なくはないようです。オーストラリア人は日本人よりも時間にルーズなところがあり、期限をきめて準備をお願いしても、思うように協力してもらえないこともあります。

パートナービザ取得までの体験談

(K子さんの場合)
私はオーストラリア人の夫と日本で知り合い、2年間付き合った後に、日本で籍を入れました。日本で婚姻届けを出したあと、特にオーストラリアに届け出を出す必要はなく、年に一度夫がオーストラリアに帰るのに同行する際には観光ビザで入国していましたので、オーストラリアに関する煩雑な手続きとは無縁で暮らしていました。

しかし、結婚して5年が経ち、とうとう夫がオーストラリアに住みたいと言い出しました。パートナービザの申請は煩雑だと聞いていたのですが、覚悟を決めたのがちょうど10年前でした。

観光ビザで入国したあとにパートナービザに切り替えるのは面倒であり、その頃はオーストラリア国内での申請はかなり割高でした。(現在はどこから申請しても金額は同じになっています。)よって、1年以内にビザを取得、入国という目標を立てました。

今はオンラインで申請する人のほうが断然多くなっていますが、その頃はオンライン申請よりも書類を郵送する方法のほうがメジャーでした。分厚いガイドブックを取り寄せ、手書きで書類を記入していきました。英語の読み書きはある程度できるとはいえ、英語の書類の記入は大変で、ストレスもたまっていました。

私の夫もルーズな性格で、必要書類のほとんどを私がそろえたのですが、彼の出生証明書などは彼自身しか準備できず、その数少ない必要書類さえ取り寄せるのを忘れたりしていて、何度も喧嘩になってしまいました。それでも夫と協力して書類をそろえていたのですが、一つ失敗したのが、無犯罪証明書(警察証明)についてでした。自分の日本の無犯罪証明書は問題なく取得でき、彼のオーストラリアでの無犯罪証明書(NATIONAL POLICE CERTIFICATE)も2か月程度で入手できました。しかし、過去10年間のうちに12カ月以上滞在したことのある国の警察証明書が必要という点をすっかり見落としていました。実は私は大学時代にアメリカに1年半留学しており、それから10年経っていなかったのです。それに気づいたのが、他の書類がすべてそろっていざ申請、というとき。アメリカ大使館に問い合わせると、警察証明書は約2,3カ月かかるとのことで、かなり焦りました。

しかし、足りない書類を追加で後から提出できるとのことでしたので、アメリカの警察証明なしで先に申請を行いました。

実はこのとき、はじめにオーストラリア大使館に問い合わせたところ、警察証明書は申請時にそろっていなければならないと言われました。しかし、あちこちで調べたり人に聞いたところ、書類の追加提出は可能とのことで、もう一度問い合わせると大丈夫という返事でした。オーストラリアのルーズなお国柄もあり、たとえ役所であっても、人によって質問の答えが違うというのはよくあることです。特にオーストラリア国内で手続きする際には、一人の係員の言うことをすべて信用するのではなく、数人他の人にも聞いてみることをおすすめします。

というわけで、最終的にはアメリカの警察証明書も1か月で届き、ビザも4か月で降りるというスピード対応でした。でもこれはラッキーな例と言えます。十分な余裕をもって申請することが大切です。

 

パートナービザと永住権

 

このように、申請に多くの時間と労力がかかるパートナービザですが、一度取得すると、とても恵まれた条件でオーストラリアに住むことができます。特に将来子供を持ちたいと考えている人は、公立病院での出産は無料であり、また、オーストラリアは失業手当や育児支援が手厚いため、安心して生活することができます。

 

パートナービザ取得後2年間パートナーとの関係が継続すれば、永住権を得ることができます。いったん永住権を得ると、万が一パートナーと別れてしまっても、その永住権が取り消されることはありません。別れることを前提にビザを取る人はいませんが、2年以上関係が続けば永住できるというのは、オーストラリアに生活の基盤を移すうえで安心できる材料となるでしょう。

 

永住権を持っていることを採用条件とする会社も多く、また、学校に通おうと思ったときに学費が外国人価格ではなく、オーストラリア人と同じになります。このように、永住権を得るととても生活しやすくなります。パートナービザが取れたら、次は2年後の永住権取得を目指し、パートナーと仲良くオーストラリアでの生活を楽しんでください。

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