ワーホリの税率が変わるってどうなの?実は日本人にはチャンス!

ガッデム特派員

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2016年7月1日からワーホリビザの方がオーストラリアで働くと「32.5%の税金が取られる」とニュースになっています。トラトラでも先日TBSニュースさんの「ワーホリ税率の変更」について取材をうけました。

手取りを計算

税率が変わった場合、オーストラリアでワーホリの方が働くと手取りはいくら貰えるのでしょうか?
1週間40時間働いた場合を計算します。
時給は$17.29(約1700円)

1週間で働いた時間x時給 所得税32.5% 手取り
40hx$17.29=$691.60 -$224.77 $466.83

つまり簡単にいうと、40時間働いてもらえるお給料が$466.83ドルです。
これを時給にすると1時間$11.67(約1100円)になります。

手取りの時給
$11.67 (約1100円)

「皿洗いで1100円も貰えればいーじゃん」
という方もいれば
「激務をこなして時給1100円しかもらえないなら働かない」
という方もいます。

注意:税率は%ですので、時給が上がると手取りの時給もあがります。
例えば、時給が$19の場合、手取りの時給は$12.82です。

税率が決まるのは7月以降

まずはじめにわかって頂きたい事は、オーストラリアのワーホリ税率に関する変更はまだ法律として定まっていないということです。2016年5月現在では「税率変更案」として案が出されているだけです。この税率変更案が正式に法律としてスタートするか、しないかが決定するのは、2016年7月2日以降になります。7月2日はオーストラリアの選挙の日です。この選挙の結果が「税率変更案」に今後大きく影響すると考えられています。

2017年の1月まで延期

2016年5月17日追記
2016年7月1日から適用されると言われているワーホリ税率は、7月2日の選挙にマイナスイメージだということで、2017年1月まで適用が延期されました。このままなくなりはしませんが、おそらく何らかの形で2017年1月から適用されると思われます。

例:32.5%ではなく、19%くらいでワーホリ税率をまとめる案も出ています。

税率って何税のことですか?

今話題になっている、ワーホリの税率32.5%は所得税のことです。オーストラリアで働いたお給料から32.5%が所得税として政府へ支払われます。残りはお給料としてもらえます(手取り)。

セカンドも影響?

セカンドワーホリもビザ番号で言うとワーホリと同じsubclass417ですので、ワーホリ税率が適用される予定です。

学生ビザは影響ある?

オーストラリアの学生ビザ=留学生は、2週間で40時間仕事をすることができます。その際の税率については、通常の場合「税金免除」されることが多いので、32.5%の所得税どころか0%になる方が多いです。つまり、いままでどおり所得税は払わない方が多いと考えれられます。

1週間20時間働いた留学生の場合を計算します。
時給は$17.29(約1700円)

1週間で働いた時間x時給 所得税0% 手取り
20時間x$17.29=$345.80 $0 $345.80

つまり、1週間20時間働いて、$345.80もらえるということです。

手取りの時給
$17.29 (約1700円)

(所得税0%になるには、年間のお給料が18,200ドル(約180万円)以下の場合やその他の条件が揃った場合です。一概に0%とはいえません。)

日本人を対象にした税率の変更? 

Q:今回のワーホリ税率の変更は日本人を対象にした変更なのでしょうか?
A:答えはNOですが、結果日本人も影響されます。

オーストラリアでワーホリ(バックパッカー)といえば、イギリスからきた若者を意味することが多いです。なぜなら、ワーホリでオーストラリアに来る国民で一番多いのがイギリス人だからです。日本人はワーホリというより留学生に見られることのほうが多いです。
こちらの表でもわかるように、イギリスから毎年約4万人のワーホリがオーストラリアに押し寄せます。

日本からオーストラリアにくるワーホリは約1万人なので、約4倍がイギリスからオーストラリアにワーホリできます。そしてイギリス人は特に英語学校へは行かないので、すぐに旅行してお金がなくなると仕事をします。

イギリス人の場合英語はできるし、資格は使えるし、教育水準は高いし、イギリスで仕事の経験があれば、同じ職種で仕事をみつけることが容易です。イギリスから来たワーホリの人たちが今回のワーホリの税率の変更で一番打撃を受けるでしょう。

国籍 ワーホリ数
イギリス 36778
ドイツ 24561
韓国 20661
フランス 20246
台湾 17673
イタリア 10751
日本 9333
カナダ 6943

(2014年7月〜2015年6月の1年間にオーストラリアに到着したのワーホリ数)

逆に日本人はチャンスだよ!

ワーホリ税率が変わって仕事をメインに考えている【イギリスからオーストラリアにくる4万人のイギリス人ワーホリ】の数は減少すると考えられます。つまり、いままでイギリス人のワーホリが働いていたところに「空き」が出ることになります!

これはチャ-ンスです!

いままで日本からきたワーホリが仕事を見つけようとすると、イギリスからのワーホリと仕事を取り合っていたわけです。例えば、飲食店、カフェ、オフィス系の仕事はイギリスからのワーホリの人たちがメインで働いています。そのイギリスからのワーホリが確保できないということは、そこに日本人が入り込んでいくチャンスがうまれます。

ピンチをチャンスに!

ローカルで働いている日本人ワーホリの方々に話を聞いてみると、「もっと長く働いてよ〜」と雇用主からお願いされる事が多いそうです。ちょっとくらい英語ができない日本人でも働きぶりをみてもらうと雇用主は認めてくれる。

日本人が職場で人気な理由
★日本人は時間通りに出社する
★仕事も真面目にこなす
★仕事を任せても問題起こさない
★レジ金を盗まない
すべて当たり前のようですが、これが海外ではとても重宝されます。

今日本人ワーホリが直面している問題は、「面接で英語が話せなくて仕事を逃している」ことです。同じ仕事にイギリス人ワーホリが応募していると、英語での会話に問題のないイギリス人ワーホリが優先されがちです。特に外国のスタッフを雇用した経験のない雇用主だと先入観で英語の通じるスタッフを雇用します。でもイギリス人ワーホリの数が減れば、日本人ワーホリのチャンスは増えるはずです。語学学校でしっかり英語を学んで、英語に対する自信がつけば、ローカルで働くチャンスも増えると思われます。

ちなみに消費税は10%

オーストラリアの消費税は10%です。イギリスの20%に比べれば低いですが、それでも日本に比べると高いです。ヨーロッパのように消費税が高い国はその分社会的に弱い方への救済が豊かだと言われますので一概に消費税が高いからと言って文句は言えません。

お給料は2週間分

オーストラリアではお給料が2週間毎にもらえます。もちろん仕事によってはかわりますが、通常2週間分のお給料をもらいます。

オーストラリアの決算は6月

オーストラリアでは「2016年7月1日〜2017年6月30日」が1年間と考えられています。なので、6末にデパートでは決算セールが行われます。働いた分のお給料から所得税を計算するのは毎年7月になります。

働くならワーホリと学生どっち?

働くことを第一条件として考える場合、オーストラリアのワーホリと学生ビザはどっちがいいのでしょうか?

条件 ワーホリビザ 学生ビザ
就労時間 制限なし 2週間で40時間
ホリデー中は就労時間の制限なし
就労条件 一つの雇用主で6ヶ月間 制限なし
就学 学校に通う必要なし 学校に通う必要あり

学生ビザの場合、一つの雇用主のもとで6ヶ月以上働くことができます。このメリットは大きいです!ワーホリビザの場合、一つの雇用主のもとで6ヶ月以上は働けないので、短期バイトとしてしかみられません。短期なので優遇されるということはあまりありません。仕事をおぼえたら直ぐにやめてします、と思われがちです。学生ビザの場合一つの雇用主のもとで長期で働けるので、待遇も良くなることが多いです。長期で任せられる人材として見られるイメージです。
学生ビザは学校にかようことが条件です。従って、語学学校や専門学校に通うことを目的としている方には超おすすめですが、仕事をメインに目的としている場合、学費などの出費も必要になりますので、ワーホリビザのほうがベターです。ワーホリビザの場合、学校に通う必要はありません。

しかし

ワーホリの場合週50時間でも60時間でも働くことができます! 2つの仕事を掛け持ちして働くこともできます!
学生ビザの場合は週に20時間しか働けません。なので、毎日働くことはできません。ワーホリは6ヶ月間しか働けないけど、その期間はがっちり働けるというのがワーホリの強みです。

ビザをうまく使い分ける

シドニーから現地の声としてオススメするのは、学生ビザとワーホリビザをうまく使い分ける事です。でもこれには、長期的な計画性が必要です。たとえばこのようなビザの使い分けはどうでしょうか?

はじめは語学学校に通う予定なのだから、「学生ビザでオーストラリアへ」行って、語学学校を卒業後は「ワーホリビザに切り替える」というやり方です。はじめから、ワーホリビザで語学学校に通うともったいない。
なぜなら
学校に通っている間は、午前中は学校に通うので仕事はできない。それならワーホリビザを取る必要はない。学生ビザで週20時間くらい働くほうがちょうど勉強と仕事を両立できる時間配分です。語学学校を卒業したら、ワーホリに切り替えて朝からガッツリ働ける仕事をゲット!

しかも、学生ビザの間に仕事の経験はあるので、仕事探しのノウハウは付いている。さらに条件のいい仕事が見つけられる。という展開です。実際最近このよう方が増えてきましたのでここで紹介させていただきました。

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