オーストラリアの基本情報を知ろう!
留学やワーキングホリデーを検討した事がある方なら、渡航先との候補地として一度は「オーストラリア」を思い浮かべた事がある方も多いのではないでしょうか?
海外旅行・観光でも、留学先・ワーホリ先としても大人気の南半球の国オーストラリア。
「オーストラリア」と聞いてイメージするものはコアラ・カンガルーだったり、ウルルやグレートバリアリーフなどの豊かで美しい自然、陽気でフレンドリーなオージーアクセントのマイトたち、真夏のクリスマスにサーフボードでやってくるサンタ、などといったところではないでしょうか。それらはすべて大正解です。
すでに「渡航先はオーストラリアにする!」と決めている方なら、はっきり言ってオーストラリアは本当に住み心地が良いので、そこまで慎重に国に関する情報を事前に調べなくても渡航できてしまいます。
とはいえ、オーストラリアの簡単な基本情報は知っておいたほうがスムーズに海外生活をスタートさせる事ができますので軽く頭に入れておきましょう!
住みやすい都市ランキングでおなじみ
オーストラリアがいかに暮らしやすい国であるかという事は、「世界で最も住みやすい都市ランキング」が物語っています。
留学生・ワーホリ生に人気のオシャレな都市「メルボルン」なんかは、2017年まで7年連続1位という驚異の実績。世界ナンバーワンですよ。
2018年からはその首位をオーストリアのウィーンに譲ってしまいましたが、メルボルンにいる多くの留学生たちは「私は今、世界で一番暮らしやすい街で生きているのだ!」と噛み締めて生活していたことでしょう。
他に「パース」「アデレード」「シドニー」といった都市はランキング内でよく見る顔ぶれで、1位から10位の中に常にオーストラリアから3都市はランクインしています!
「え、オーストラリアって国、そんなに!?」とついつい興味を持ってしまう国ですよね〜。留学・ワーホリの渡航先として選んで間違いのない国です。
広大な国土
オーストラリアは世界で6番目に大きい国で、総面積は約7,682,300㎢。日本の約21倍の広さの国土を有しています。
また、世界で唯一「大陸全土がそのまま一つの国家として成り立っている」国でもあります。
広大な国土に対し、国の人口は約2,500万人と少なめ。
また内陸の多くのエリアが砂漠で居住するのに向いていない為、各都市は沿岸部に集中しています。
人口密度が低く、のびのび暮らせるのがオーストラリアの魅力のひとつです。
オーストラリアの首都
オーストラリアの首都は、人口が一番多い大都市シドニーかと思いきや「キャンベラ」というやや小規模な都市。
イギリスの植民地時代を経てオーストラリアという国家が成立した後、二大都市であったシドニーとメルボルンのうちどちらが首都となるか相当揉めたそうで、結局「じゃあその二都市のちょうど真ん中の場所に首都を作ろう」という結果に至ったそうです。
自由な発想が素晴らしいですね。
オーストラリアの他都市と比べるとやや地味なイメージのキャンベラですが、政府機関以外の建設物や人口も増え、現在では発展した都市となり首都の役割をはたしています。人工都市ならではの街並みの綺麗さも魅力的です。
多文化主義オーストラリアの民族
様々な国の人を受け入れた歴史から、世界有数の多民族国家となったオーストラリア。国民の約4割が移民またはその子孫だそうです。
イギリスやアイルランドなどのアングロサクソン系等欧州系が全体の多くを占め、中国・ベトナムなどのアジア系が少数、先住民であるアボリジニは全体の約1〜2%。
国の公用語は英語ですが、約200ヶ国もの人々が暮らしているため英語以外の言語を話せる人口が多く存在します。
宗教に関しては、半数以上がキリスト教徒。そのほか仏教やイスラム教、無宗教など。
多国籍文化のオーストラリアで生活をすると、いろんな国から来た多国籍な人々・様々な文化と触れ合えて本当に興味深いです。
各州と主要都市
オーストラリアは6つの州と2つの特別地域に分けられています。
(地図画像)
6つの州
ニューサウスウェールズ州(NSW)
ビクトリア州(VIC)
クィーンズランド州(QLD)
南オーストラリア州(SA)
西オーストラリア州(WA)
タスマニア州(TAS )
2つの特別地域
オーストラリア首都特別地域(ACT)
ノーザンテリトリー(NT)
人口上位10都市
1位 シドニー (ニューサウスウェールズ州)
2位 メルボルン (ビクトリア州)
3位 ブリスベン (クイーンズランド州)
4位 パース (西オーストラリア州)
5位 アデレード (南オーストラリア州)
6位 ゴールドコースト (クイーンズランド州)
7位 ニューカッスル (ニューサウスウェールズ州)
8位 キャンベラ (オーストラリア首都特別地域)
9位 サンシャインコースト (クイーンズランド州)
10位 ウロンゴン (ニューサウスウェールズ州)
複数の気候が存在するオーストラリア、どの場所も過ごしやすい!
南半球に位置するオーストラリアは、日本とは季節が真逆になります。
季節を四季にわけると、春:9~11月/夏:12~2月/秋:3~5月/冬:6~8月といったところ。
また南半球に位置する国のため「赤道に近い北側のエリアが暑く、南極に近い南側エリアが寒い」といった感じでやはり日本とは反対です。
1年通して穏やかな過ごしやすい気候ですが、広大なオーストラリア大陸では地域によって気候が異なります。
より赤道に近いケアンズやダーウィンは「熱帯性気候」で一年中温暖です。一番南国らしいエリアですね。真冬でもコートやダウンは一切不要です。
ブリスベン、ゴールド・コースト、サンシャインコーストのあるエリアは「亜熱帯性気候 」。こちらも一年中温暖な気候ですが、真冬の夜などは気温が低いのでジャケットや薄手のコートがあったほうが良いですね。年間を通して晴れの日が多く冬でも紫外線対策が必要になります。
シドニー、メルボルン、アデレード、パースなどは「温帯性気候」。夏は暑く冬は寒い、日本に似た気候かもしれません。
日中と夜の気温差は大きく真夏の太陽光直下は耐え難い暑さ、しかし夜間肌寒い日もあります。冬季は冬らしい寒さでジャケットやコート、暖房器具が必須。ダウンを着用している人も見かけます。
ウルル、アリス・スプリングスなどの内陸部は「砂漠性気候」です。
年間を通し少ない降水量、かなり乾燥した気候です。真夏は自然発火が起きるほどかなり気温が高くなりますが、湿度が低いので意外と不快な暑さではありません。
また、夏場に突然大粒の雹が降り出したり、洪水を引き起こすほどのとんでもない大雨が降ったり、オーストラリアの天気には非常にダイナミックな一面もあります。
日本との時差は少ない
地域や時期によって異なりますが、日本との時差は短いところで30分、長いところでも2時間差です。
なぜそんな違いがあるのかというと、国土の広いオーストラリアでは3種類の時間帯が存在するため、またデイライトセービングと呼ばれる「サマータイム」が実施される地域があるからです。
東側のエリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、オーストラリア首都特別地域)は日本との時差が「プラス1時間」。
真ん中のエリア(南オーストラリア州、ノーザンテリトリー)は日本との時差が「プラス0.5時間」。
そして西側のエリア(西オーストラリア州)は日本との時差が「マイナス1時間」になります。
さらにサマータイムの時期(10月の第1日曜日から翌年4月の第1日曜日まで)になると、特定のエリア(ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、南オーストラリア州、オーストラリア首都特別地域)では「プラス1時間」が足され日本との時差は「プラス2時間」になります。
このサマータイムの時期は、たとえば日本がお昼の12時だとするとシドニーでは午後2時といった具合になるわけです。
オーストラリアの電圧・プラグタイプ
日本の電圧が100ボルトであるのに対し、オーストラリアの電圧は240ボルトとだいぶ高くなっております。ですので240Vに対応していない日本の電化製品をオーストラリアで使うと、故障や火災の原因ともなりかねないので注意が必要。
とはいえ「変圧器」はわざわざ購入してまで持ち込まなくても大丈夫だと感じます。
渡航後に使用する電気機器といえばノートパソコン・スマホ・タブレット・デジカメがメインだと思いますが、それらはほとんどが240Vまで対応しているからです。
(念の為、説明書や充電器の記載を確認しておきましょう!)
またヘアドライヤーやヘアアイロンなどは現地調達がベストだと思いますが、それらは日本製のほうが品質が良かったりするので、こだわりたい方は240V対応のものを日本で調達しておけば完璧です。
変圧器は不要でも「変換アダプター」は必要になります。オーストラリアのプラグタイプはOタイプ(オータイプ)と呼ばれる「ハの字」型なので、日本の(I I)タイプはどうがんばっても差し込めません。変換アダプターは日本で数百円で購入できるので、パソコン用とスマホ用と複数準備しておくと便利ですよ!
オーストラリアの物価は高いけど
為替は常に変動するので時期によって大きく異なりますが、豪ドルを日本円にすると1ドルがだいたい70~90円といったところです。
実際に暮らし始めると「オーストラリアは物価が高いと聞くけど、本当だな~」と実感すると思います。商品によってだいぶ差はあるのですが、肌感でいうと日本の約2~3倍といったところでしょうか。
たとえばコンビニのコーラの値段が600mlで4ドルもしたり、ミネラルウォーターは600mlで3ドル、といった感じで最初は驚く方も多いでしょう。ただしスーパーで購入すればだいぶ安く買えますので、節約したい方はコンビニは避けたほうがよいですね。
そして、物価が高い事に関してはそこまで恐れる必要はありません!
オーストラリアの「平均賃金」はなんと日本の約2倍と言われています。出ていく生活費は高いけれど入ってくるお給料も金額が高いので、普通に働いている人々はなんら不自由なく生活できます。
逆に「オーストラリアの物価様様ですよ~」と言いながらしっかり貯金を貯めて帰国するワーホリ生もいますよ。
飲み水や食生活
ありがたいことにオーストラリア都市部の水道水は安全で、蛇口から出してそのままゴクゴク飲めます。
ただしお味はそこまで美味しいとは言えないので、気になる方はスーパーでボトルの水を買ってもよいと思います。
また、ほとんどの地域が日本と同じ「軟水」で、ブリスベンはほぼ「硬水」だそう。
気になる現地の食事事情ですが、「気軽に日本食が食べられないのが辛い」「物価が高いのであまり外食できない」といった不満をよく耳にします。ですが、オーストラリアならではの良さもあります。
物価が高いオーストラリアではありますが、生鮮食料品などの基本的な生活必需品には消費税がかからないので、広大な土地で育った美味しい野菜・果物・お肉などがスーパーで比較的安価に購入できます。日本では見かけないカンガルー肉などが普通にスーパーで売られていたりするので、せっかくなので食べた事ない食材にどんどんチャレンジしてみるのも楽しいですよ!
都市部には世界各国の味が楽しめる多国籍なレストランも圧倒的に多く、オーストラリアに居ながら世界の味めぐりが楽しめます。もちろん日本食レストランもありますし、やや割高ですが日本の食材スーパーも存在するので日本食シックにはそこまで陥りません。
ただファームなどでオーストラリアの「田舎」で生活する場合は、近くに日本食材スーパーがないほうが多く、雨水や地下水を利用し水道設備が整っていない場所もあったりするので飲む前に確認しましょうね。
お金・支払い方法・チップ
オーストラリアの硬貨は6種類(5セント・10セント・20セント・50セント・1ドル・2ドル)、紙幣は(5ドル・10ドル・20ドル・50ドル・100ドル)の5種類。
オーストラリアのお金にも、日本とは違う点が見受けられます。
まず最小単位の硬貨が「5セント」という事。日本でいう1円玉が存在しないのです。
現金で支払いをする場合、1セント単位の細かい金額は会計時に切り捨て・切り上げされてしますのです!さすがおおらかなオーストラリア。
例えば価格が$19.99(19ドル99セント)の商品を購入する際は$20を支払います。おつりの1セントは硬貨が存在しないので帰ってきません。
日本とはだいぶ異なりますが、これに関してはすぐに慣れます。
そしてお札がなんと「プラスチック製」というのも大きな違いです。
ただでさえカラフルでかわいらしい外見をしているオーストラリア紙幣なのですが、紙でなくプラスチックで造られているためウッカリ洗濯してしまっても、ポケットに入れたまま海で泳いでも、汚しちゃったから流水で洗っても破けないという高機能つきです。
日本の紙幣に比べてやや小ぶりなサイズも、財布の出し入れがしやすくてポイントが高いです。
またオーストラリアは日本に比べかなり「キャッシュレス」です。
お会計はカードで支払うのが一般的ではありますが、小さいお店だと「キャッシュオンリー」や「$10未満のお支払いは現金でよろしく」といった所もあるので、現金も少額持ち歩いたほうが便利ですね。キャッシュは持ち歩かないオージーも多いですが。
また、アメリカなどに比べそこまで「チップ文化」は根強いように感じません。
レストランやバーなどのカウンターには「チップ入れてね」という小さな入れ物があったりしますが、必ずといった感じではなく本当に入れたければ入れる、という雰囲気です。
おつりの小銭をジャラっと入れる人はよく見かけます。
気前のよいオージーはチップをあげる人も多いですが、留学生やワーホリ生活を送っている人は全くあげなくてよいと思います。
ただ、よっぽどお料理が美味しかったとか最高に感じのよいサービスだったと思ったら「チップをあげてみる」という経験をするのもオススメですよ。
治安が良い国!
オーストラリアは世界的に見ても比較的治安のよい国です。
日本に比べ、街中でよく警察を見かけるので巡回率も高いように感じます。
また、困っている人がいればすぐに声をかけて助ける・喧嘩が始まったらすぐ止めに入るというオージーの国民性も、国全体の安全意識を高めているように思います。
とはいえ、まれにスリ・盗難といった軽犯罪や、夜間ひと気のない場所や繁華街などでは暴行沙汰が起きたりするのも事実。油断せずに少し気を引き締めながら生活しましょう。特に深夜のひとり歩きは危険度も高まりますのでできる限り避けましょう。
また、留学生やワーホリ生に気をつけて頂きたいのが「詐欺」。
シェアハウスを借りる時などに前家賃を先に支払わせたのにも関わらず部屋を提供せずトンズラする詐欺や、フレンドリーに声をかけてきて仲良くなって最終的に借金を要求してくる詐欺などの被害に遭う方がまれにいます。
少しでも怪しいと感じたら詐欺と疑い慎重に接する事、深夜のひとり歩きは避ける事を頭に入れて生活しましょうね。
海外生活初心者でも安心のオーストラリア
オーストラリアで生活を始めるにあたって他に知っておきたい事としては、
- 日本に比べレストランやスーパーの閉店時間が早い。
- スーパーやコンビニでは酒類は販売されておらず、酒屋のみで入手できる。その際身分証の提示を求められる事が多い。
- バスの時刻表は当てにならないのでアプリで確認したほうがいい。
- 歩行者の信号は渡るたびにボタンを押す必要があり、青信号の間隔がとても短い。
といったところでしょうか。
また、カフェが多くて全体的にコーヒーの質が高く美味しい、カラフルな南国の野鳥がそこら辺にいてかわいい、歴史的建造物とモダンな建物のコラボの美しい街並み、公園が多く都会でも自然と調和している、バーベキュー好きのオージーは各家庭にバーベキュー台を所持している、という点がオーストラリアという国の特徴です。
ちなみにオーストラリアは日本がワーキングホリデー協定を結んだ一番最初の国。
それ以後、毎年多くの留学生・ワーホリ生たちが渡豪しています。
本当に住みやすくて治安が良くて、オージーたちはとてもおおらかでフレンドリーで、圧倒的に留学初心者向けの国です。
留学・ワーホリを検討している方には本当に推せる国。是非この大きな大陸オーストラリアでいい意味でのカルチャーショックを体感してほしいです!
お待ちしておりま~す!