ウルル1泊2日のキャンプツアーにトラトラスタッフが行ってきました!【2日目】

ガッデム特派員

ウルル(エアーズロック)について


今回トラトラスタッフが参加したツアーはこちらです

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朝日に染まるウルル

エアーズロックの朝日

さて二日目の朝を迎えました。アラームが鳴ったのは4時45分です。朝食を軽く済ませ6時にはバスに乗り込みます。眠気まなこでウルルの麓へ向けてバスに揺られて約30分。外へ出てみるとそこにはウルルの黒い巨大な影がありました。ガイドさんに、写真を撮ってもいいところとダメなところがある事を説明されました。
ウルルはアボリジニの人々にとってとても神聖な場所です。そのため、sensitiveという表記のある看板の後ろは決して写真やビデオをとってはいけないそうです。「違う文化、違う思想を理解する事が大切だ」というガイドさんのお言葉を頂戴し、ウルル麓のウォーキングがスタートしました。

エアーズロックツアーサンライズ

この日は曇り空でしたが、雲の合間からお日様が次第に高く昇っていきます。朝焼けの薄紫色の背景に真っ赤に染められたウルルが姿を現しました。アボリジニの人々が神聖な場所と位置付けた事も納得がいきました。感覚としてはどこか日本人と近いものがあるのかもしれません。日本人も古くから自然界の美しく、人間には成し得ない地球の創造物を神としてきた文化が残っています。そんな事を思いがらウルルの岩肌が七色に変化していく様子を見ていると10キロ近くあっという間に歩いていました。

アボリジナルヒストリー

エアーズロックのアボリジニアート

ウルルの所々に大きな洞窟や落石してできた洞穴がよく見かけられました。所々にあるsensitiveのサインが置かれたところはよくみるとその洞窟や落石のあった場所でした。ウォーキングの後はアボリジナルの女性がアボリジナルの歴史や昔話をしながら神聖な場所の紹介をしてくれました。昔々はみんな洞窟にくらしていて、多くの時間を女性は女性だけ、男性は男性だけで過ごしたそうです。ある程度の年になると祖母や母親の元で女の子は生活の術を学ぶそうです。もちろん男の子も同じように、ブーメランや毒を使った狩猟の仕方を学ぶそうです。木の実や植物の採集や昆虫を食すことでこの乾いた土地でか細くこのアボリジナルの歴史や文化を守ってきたそうです。洞窟の中には文字の文化を持たないアボリジナルの壁画がみられます。
カンガルーの絵や、タバコを意味する葉っぱの絵、蛇などが見られました。それぞれに様々な意味があるようです。また、たくさんの昔話や伝説がそれぞれの洞窟に残されているのがとても興味深かったです。最後にガイドのアボリジナルの女性が言った言葉が印象的でした。「多くの人に知ってもらいたい。多くの人に見てもらいたい。でもアボリジナルの私たちは決してウルルには登りません」これは日本の霊山に女性が登れなかったのと同じような感覚がして妙に納得がいく言葉でした。ヨーロッパからの入植者が訪れて以来約90%のアボリジナルが迫害や虐殺で殺されたために激減しました。数少ないアボリジナルのガイドさんの言葉は、重厚感があって、自分たちの文化に誇りを持っているとも聞こえました。

さよならウルル

エアーズロック2日目
お土産も見たいな。
最後にアボリジニの資料館を訪れました。展示されている物のほとんどに日本語の訳も付いていてとても楽しめました。それから、お土産探索も旅の醍醐味ですよね。資料館の一つ棟がお土産屋さんになっていました。アボリジナルアートに、写真集、木片を使った置物や楽器、すべての物が魅力的で、、、、高かった。結局私はなにも買えなかったのですが、実際に屋外でアボリジナルの女性が数人、絵を書いていました。まわりにはたくさんのギャラリーが。確かに。これを見たら一枚や二枚は買って帰りたくなるなぁーというパフォーマンスでもありました。次来るときは3枚でも4枚でも絵が買えるくらいのビッグになって帰ってきたいものです。

エアーズロック飛行機

さよならウルル
さて、1泊2日のツアーの行程も最後にランチを済ませておしまいです。2泊3日コースに申し込んだ参加者がほとんどだったため、仲間にお別れのハグをして、空港へ向かいました。離陸してしばらくは地上のウルルと大平原を見つめていました。赤という色は人にパワーを与える、やる気を出させる色なんだそうです。ウルルの赤は複雑で、優しくて、力強くて、この土地は地球の歴史をダイナミックに教えてくれる場所でした。さよならウルル!次来るときはまた違う顔を見せてくれることでしょう。その日を楽しみに、ホリデー明けからまた仕事頑張ります!

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ツアースケジュールのまとめ【2日目】

あいにく天候が悪くてエーアズロックには登れませんでしたが、登らない場合のスケジュールはこんな感じです。ツアースケジュールは天候や参加者の健康状態でかわりますので、あくまでも参考にみてみてください。

5:15 朝食開始 シリアル、クロワッサン、オートミール、ヨーグルト、紅茶、コーヒー、オレンジジュース、アップルジュース
6:00 バス集合出発 出発前に必ずトイレは済ませる
6:35 ウルルサンライズ サイド国立公園内に入るためこのタイミングで入場券が必要になる場合もある。
8:45 バス到着 ガイドがウォーキングの途中一箇所か、最終目的地でピックしてくれる。疲れた人は途中でバス乗車し、最終地点で他の人を待つ
8:56 アボリジナルツアー アボリジナルと一緒にウルルとアボリジニの歴史と文化を案内してもらう。写真を撮られるのを嫌がるアボリジニもいるので要注意。基本は撮らない方がいい
10:20 出発 出発するとバスの中に焼き菓子の用意があり、食べて移動。今回はパウンドケーキのようなお菓子
10:26 アボリジナル資料館 資料館は全面撮影禁止。トイレあり。日本語訳あり。お土産あり。
11:10 出発 集合時間を確認すること
11:30 キャンプ到着・ランチ キャンプ到着後はランチ。この日はバーガー。パテとミート、レタス、チーズ、トマト、各ソース、ルートビート缶。ベジタリアンはベジタリアン用の物用意あり
11:55 キャンプ発 2泊3日の人もいるのでここで仲間とお別れ。忘れ物がないように。
12:00 空港到着

キャンプツアー1日目はこちら

ウルル1泊2日キャンプツアー体験談

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この記事を書いた人

ガッデム特派員 - ライター

シドニー滞在歴数十年。行ったことある国や都市で特に好きなところは:ボストン、ニューヨーク,リオン、パリ、ジュネーブ、ハワイ、西内まりや、バンコク、カンボジア、インド、ネパール、バリ、シンガポール、クイーンズタウン、トロント、ハミルトン島

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