2015年1月より、RSAコースに受講する方は、下のUSI番号の取得が必要になりました。
RSAコース受講前に必ず取得をお願いします。
RSAとは 2004年7月1日からは、NWS州の酒類を扱うレストラン、バー、クラブ等で働く方は、RSA習得をしていないと働くことができません。
酒類ライセンスを取得されているレストランのホール地域に営業時間内に入られる方は、お酒を運ぶ運ばないに関わらず全スタッフがRSA認定証を取得していないといけません。
(研修中のバイトの方、マネージャーの方、料理の説明のためにお客様の前に出るシェフの方もRSA取得が必要です。)違反者には最高罰金$5,500が科せられます。
RSAは取得すれば良いというものではなく、理解しRSAの規律に従い働くことができなければビジネスの妨げになります。十分に理解していなく適切な対応ができていなかった場合、最高罰金$11,000 最高禁固刑1年と厳しく定められています。
7月1日からは、私服警官、警察官または政府の機関が予告や警告なく各レストランに調査に入ると聞いております。何かあってからではたいへんです、すぐに準備しましょう。
RSAサティフィケイトを習得していないと、 ウエイター・ウエイトレスは全員働けません。 シェフでも、忙しいからと言って料理をお客様に運ぶことも、料理の説明のためにホールに出ることもできません。 マネージャーも仕事中にホールに一歩でも立入れません。
トラトラではLAB(政府酒類管理機関)認定専門講師によるRSAライセンスコースを行っていす。コースは、6時間で即日サティフィケートが発行されます。※約7割近くの日本人レストラン経営者/スタッフがトラトラでRSA認定書を取得されてます。
■RSA資格習得コース概要
昨年1年間、オーストラリア国民の飲酒による事故、怪我、死亡、病気による損失は6億ドル(日本円約5億円)以上にのぼり、オーストラリア政府はこの損失を減少させるべく、新年度7月1日より、この法を施行することになりました。
日本円にしても5億円以上になるこの損失は、未成年の飲酒、飲酒運転による事故、飲酒後の歩行時の事故、喧嘩、暴行、負傷、家庭崩壊、金銭的問題、性的犯罪、飲酒による健康を害する問題等による被害です。
これにより、オーストラリアでは、RSAライセンスを取得していないスタッフが酒類の販売及び提供を行った場合、法律により厳しく罰せられます。
さらにRSA資格を保持していないスタッフは酒類販売・提供エリア内に立ち入ることもできなくなります。
■RSA資格習得コース概要
・アルコールによる犯罪の基礎知識
・アルコールの販売方法
・未成年者に対する処置
・経営者の責任
・スタッフの責任
・客側の責任
・酔っ払いの対処方
・法的知識
など、正しいアルコールの取り扱い、販売方法とアルコール取扱店としての社会に対する責任意識の向上を目的としてます。
この法律はオーストラリア国内の日本食レストランで働くスタッフの方(アルバイトも含む)にも適用され、RSA取得していないと最高$5,500の罰金となります。
また未成年者への酒類の販売及び提供に関しては最高$11,000の罰金及び12ヶ月の禁固刑に処されます。
特に気をつけなければいけない点は、「RSAを取得しているから安心・・・ということではない。」ということです。
RSA認定証を取得していても法に触れた行為を行った場合、するべき行為を怠った場合、または対応が適切でなかった場合において、従業員及びレストランが訴訟の対象となります。
例えばホテルやパブで泥酔者による階段からの転落、喧嘩によるスタッフ及びお客様への死傷等が起きた場合、その店舗への集客人数は減少します。また怪我をした方(スタッフ/お客様)からの訴訟も考えられます。
各スタッフがよりよいサービスを提供するために、毎年RSAコースを義務付けている会社も増えつつあります。
酒類を提供する全スタッフはお店や自分を守るためにもRSA取得コースで習う法に従いお客様への対応を心がけなくてはいけません。
■RSAの習得方法 (法人様仮お申し込み)
RSAの習得方法は、約7割近くの日本人レストラン経営者/スタッフがトラトラでRSA認定書を取得されてます。
RSAライセンス取得コースは法人申込みの場合、経費として認められます。詳しくは御社様ご利用の会計事務所にご確認下さい。
※詳しい日程、料金、予約につきましては、担当の留学カウンセラーにお気軽にお申込みください。
現在、義務付けられている資格は、レストラン全種、スーパーや食料品店、カフェなどで働く方全員に義務付けられているResponsible Hygiene for Food Handler(衛生責任)。
(これはレベル1,2,3とありオーナーの方は1,2,3全レベル、責任者の方は1&2レベル、働く方は全員レベル1を取得しなければいけません)
他にポーカーマシン施設のある場所で働くRCG -Responsible Conduct of Gaming
建設現場で働く方全員に義務付けられているOccupational Health & Safety (OH&S) Courses (Green Cardグリーンカード)があります。
今後はRSA以外の調査も厳しくなるようです。
■RSAコース詳細
簡単にオーストラリアのRSAライセンス取得コース内容を説明します。 もっとも 重要な点は、アルコールを販売するパブやクラブ、レストランなどで、なぜRSAライセンスの取得が強化されるようになったかという点です。それはつまり、アルコールが及ぼす被害、犯罪を防ぐためです。
■RSAコースの内容は
・ビデオを使って、アルコールに対する知識を学びます。
・正しいIDチェックの仕方。
・過去に起こった起訴をもとにレストラン側の責任を学びます。
・酔っ払いの対処方法
・的確な法律の知識と適用
・警察の関与
はじめに:
■RSAはRegistered Clubs ActとLiquor Actからなる、飲むことを止めさせるために施行される法律ではなく飲み方を考えてもらい変えてもらうための法律です。
過量のアルコールはドラッグとして考えられており、喧嘩などを防ぐためラグビー観戦では一度に買える量を4杯までと決めたりしています。昨年1年間のオーストラリアのお酒による総被害額は5兆円を超えています。
これらは泥酔者による飲酒運転、交通事故、喧嘩、店内での器物破損、店員への怪我、周りの住民への被害(騒音、器物破損)、急性アル中、肝硬変等の病気等、未成年者による飲酒、これらによる死亡、怪我、入院費用の総額です。これらの被害を抑えていく為にRSAが義務付けられています。
罰則:
■2004年7月より酒類を扱うお店で働く方はRSAを持っていないと違法になり最高$5500(約44万円)の罰金です。 警察がお店に来て知りませんでしたと言っても罰金です。警察がお店に来てRSAを見せるように聞かれた場合、すぐに見せられなければいけません。特に一度疑われたお店には何度も警察が目をつけてきます。コピーをオーナー様がまとめて持っておきましょう。
経営者側の責任:
■お客様が泥酔した場合の責任はお店にあり、泥酔者には的確な判断ができなくなりお店が飲ませたと考えられます。
アルコール販売のライセンスを持っているお店では下記のことは厳重に守りましょう。
① 酔っ払いに売らない(泥酔者)
② 判断力に欠ける人、喧嘩っぽい、他人に迷惑をかける人には売らない
③ 18歳以下に売らない
④ セカンダリーパーチェイス-18歳以下が飲みそうな状況では売らない(18歳以上の人が18歳以下の人のために買っている可能性があるとき)
酔っ払ったお客様が歩いて帰って帰宅途中に車にひかれた場合レストランが訴えられる可能性があります。訴えられないようにするために記録をとっておきましょう。お客様へのサービスを断わった場合、日誌のようなものどんな本などでも何でもいいので記録しておきましょう。
■記録しておくこと
・日時
・担当したウエイトパーソン
・お客様の見た目
・何人くらいで
・何時からこられたお客様で
・どのような注文をしていて
・何時には酔い過ぎのようだった
・お客様にこれ以上のお酒のサービスはできませんと断わったか
・ほかのお客様に迷惑がかかるのでお店から出てください、と言ったか
・タクシーなどを呼ぶオプションをお客様に与えたか
裁判になった場合、お店はきちんと法に沿った対処をしていたと言うことが立証されます。 記録がない場合この立証は大変難しいです。
未成年者への対処方法:
■特に③④の未成年への販売は厳しいので必ずオフィシャルID(Driver’s License, Proof of Age Card, Passport)の提示を求めてください。酔っ払っているお客様は、お店に迷惑をかける可能性のある方として考えましょう。マナーを守らない方はお店の方がお店から退出するように願い出る権利があります。退出願いに従わないお客様は違反を犯したことになり警察を呼ぶことになります。
(最高罰金$5500)
重要:求められる対処方法
■お客様が飲みすぎになった場合の責任は
・お客様・ウェイトパーソン・アルコールライセンスを持っている方(普通はオーナーの方)・マネージャーの全員に責任が問われ罰金が科せられます。
・それが結婚式で特別な日でもライセンスを所持している場所・レレストランでのサービスには変わりないので罰金になります。
そのためお客様が泥酔しない為に、泥酔していそうなお客様にはそれ以上お酒を出さずに、他のノンアルコホール飲料やハーフアルコール飲料、食事等を勧めたり、スピードを下げるよう促したり、最悪の場合退店を願うことも必要になります。
Intoxicated
酩酊、泥酔 ひどく酔っ払うことです。
・お客様がIntoxicated の時はお酒の販売・提供は違反です。
・ビール1杯(アルコール含量10g)でもフラフラになる人はいます。
・見た目がフツーでなければIntoxicatedとなります。
・車の運転の場合0.05以上の血中アルコールは違反です。
・ビール1杯の場合、一般的に血中アルコールは0.02に達します。
・ビール1杯でフラフラになる人にはそれ以上のサービスを止めなければいけません。
オーストラリア裁判例
RSAライセンスコースでは、オーストラリアで過去に実際に起こった起訴事件を振り返り、これからの対処方法について学びます。 ここでは、実際にテキストで紹介される裁判例を紹介します。
オーストラリア裁判例:ゴールドコーストで約1千万円の罰則
Aさんはオーストラリアゴールドコーストにあるホテルで、名の知られた大酒のみだった。
スタッフの何人かは閉店時間後、Aさんが往来の激しい道を横切り、バスに乗って家に帰ることを知っていた。1990年4月24日、泥酔したAさんはホテルを去った後、車にひかれてしまった。 その際、頭部と右足に傷を追ってしまった 。
彼はクィーンズランドの裁判所に45%の責任は自分にあるが、30%はドライバー、25%はホテル側に責任があると訴えた。 判事は、泥酔したAさんになおも酒を提供しつづけ、責務を怠ったホテル側にも責任があるとした。
その上、Aさんの安全のためにタクシーを呼ぶなどをする事が適切であったと話した。さらに、泥酔した人にアルコールを提供する事は、単に不注意という事だけでなく、より危険を引き起こすという事を理解しておかなければならないと話した。
裁判所は、50,000ドルを超えるAさんの損害の45%(277,560ドル)をAさん自信の過失とし、126,163ドル(約1千万円)をホテル側の過失とした。
※オーストラリアでは、パブ、のことをスラング(方言で)ホテルと呼びます。実際に宿泊施設を盛況してなくても、名前にホテルとつけることが多いです。上のホテルとは、飲み屋、パブと考えてください。
オーストラリア裁判例:最高裁判所の判決
1984年3月16日、コンドボリンホテルでAは酔っ払いのBにビール瓶で殴られ、失明してしまった。
その後の調べにより、午後4時の時点でBが既に酔っ払っていたという証言が得られた。ホテルのスタッフはBが酔っ払っていて興奮状態にあることを知っていながらお酒を売っており、さらに閉店間近にボトルショップにいたライセンスを持っていたスタッフもBにビールを販売したという事実も発覚した。
最高裁判所の判決:ライセンス保持者は店の代表としてそこで予期できうる問題や障害などを防ぐ義務がある。他にも、お客様同士が迷惑をかけあわないよう注意を払わなくてはいけない。
この事件の場合、BがAと喧嘩を始めた10時15分よりも前の時点ですでに泥酔しているBを店から出すべきであった。
ホテルの経営陣はスタッフ達に「酔っ払っているお客様には帰ってもらうように」との支持を与えていたが実際にそれは守られていなかった。
裁判所は問題を起こし始めたBに出て行ってもらえなかったのはスタッフの怠慢であるとした。 公共のバーでは他人に迷惑をかけそうな酔っ払いが大勢いる。
そして、明らかに酔っ払っているお客様に注意を払い、接客し続ける店側には多大な問題がある。 店はAに対して怪我、無収入等の合計$105,526の損害賠償とその他の諸経費を支払う事になった。
オーストラリア裁判例:女友達3人
ゴールドコーストに住む女友達3人が、あるクラブのシャンパン・ブレックファーストに参加した。
それは近くのラグビーチーム主催の会でアルコールが無料で提供されるというものであった。彼女たちは、無料提供が終了した後も、ボトル3本追加オーダーし、飲みつづけた。
そのうちの二人が帰った後もAさんと別の友達でのみ続けた。既に正午には泥酔状態だったと別の友達も語っている。
クラブのセキュリティーマネージャーも午後5時30分頃には、飲みすぎた彼女に対し、帰るように警告している。 その際、彼女のために「タクシーを呼びましょうか?」と提案したが、Aさんは断っている。
その後、直ぐに友人とクラブを後にしたが、交通事故を起こしてしまい、頭に重傷を負った。 その事故の結果、長期にわたり精神的、肉体的苦痛を味わった彼女はドライバー及び、クラブを訴えた。
最高裁の判決では、そのクラブにはアルコールを出すということに関して、責任があり、Aさんの今後にも責任があるとの見解を示した。2001年2月には損害額がAUD200,000以上に達し、Aさんの治療費用と経済的損失をクラブ側が払うものとし、クラブだけでなく、ドライバー、Aさんにも責任はあると話した。
オーストラリア裁判例:急性アルコール中毒死
1997年10月に起きた、アルコール中毒患者が死亡した事件について、ホテル側は最小限の損害しか被っていないとの苦情を受け、警察は調査に乗り出した。
被害者は、Aホテルで競うように酒を飲みつづけていた。40人ほどが参加し、中には自分のカップまで用意しているものもいた。その際被害者は、34杯のビール、バーボン4本、テキーラショット17杯を飲んでいた。
検死の結果、急性アルコール中毒死するのに充分な毒性、BAC353値あった。 参加者は誰も気に止める者はなく、ホテルスタッフも泥酔の末、嘔吐する人や、立ち上がることが出来なくなった人がいても辞めるように指示しなかった。そこにいたスタッフ全員、RSAの資格をもっていた。
裁判所は、ホテル側がRSAを所持しているスタッフがいるにも関わらず、注意すらしなかったことに対して、厳重な注意をした。
オーストラリア裁判例:21歳の誕生日パーティー
オーストラリアコランバ警察は、「客が負傷している」との通報を受け、午前1時30分頃、Aホテルへ向かった。その事件は、21歳の誕生日パーティーの最中に起こった。 警官は、若者の首にビールビンの破片がつきささっているのを確認した。2グループの口論の末におきた事件だった。 警察がその現場についたときは既に、ビリヤード台の近くの床や、ホテル周辺のフェンスは血に染まり、砕けたビール瓶はそのままに散らばっていた。その事件は、ホテルが閉まってなければいけないはずの午前1時におきた。
ホテル責任者に事情を聞くと、「そこまで重大なことになるとは思わなかった。」セキュリティもいなかった」と話をした。結局2グループ共に起訴された。
オーストラリア裁判例:クラブ内でケンカ
深夜12時頃、二人の警官が見回りをしていた際にセキュリティースタッフから、「クラブ内でケンカが始まった。」 との知らせがあった。
そのケンカには、30人ほどが関わっていた。止めに入った警官の一人が、彼らから暴行を受けた。 その元警察官は裁判中、その事件が ”起こるべくして起こった” にも関わらず、クラブ内がどのような状況なのかを事前に話さなかったこと、そのようなケンカが店員の不注意で起きたことを上げた。
結局、元警察官は肉体的苦痛や将来においての精神的苦痛を考慮され、相応の被害額を受け取りました 。
オーストラリア裁判例:未成年に販売
2000年4月、オーストラリア シドニー郊外の町で警官が少年4人がマックズリカー(酒店)の外にいるのを見かけ、少年の後を追ってそのリカーショップ(酒屋)の中へ入った。
警官はリカーショップを後にした若者たちに近づき少年は「ウォッカを買ったが、自分は19歳で何の問題も無い」と話した。しかしその後16歳ということがわかり、しかも、リカーショップの店員は年齢確認をしなかった。
裁判の末、リカーショップは$30,000の罰金と裁判費用を払う事になり、少年には$55の罰金の支払いを命じられました。