IELTS

ガッデム特派員

IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testingの略で 、オーストラリアやニュージーランド、イギリスの高等教育機関や専門学校への進学を目指す場合、又は、オーストラリアへの移住を希望している人の英語力を証明するものとして提出が求められるテストのひとつです。

IELTSは、TOEFLやTOEICなどのテストと違い対策の効かないテストとも言われており、ケンブリッジ英語検定に次いで世界で2番目に難しい英語テストと言われています。 IETSは、総合力の他に、「聞く」「読む」「書く」「話す」の各分野を0から9.0の得点で表示します。試験の結果は、2週間位で郵送で届きます。

IELTSは世界各国で認められており、試験は世界106カ国で受けることができ16歳以上なら誰でも受験出来ます。 試験を受けてから2週間以内で結果はわかります。
英語を母国語としない方を対象に、全般的な英語検定を審査する検定試験です。オーストラリアの専門学校、大学、大学院への入学時や、永住権申請時などに必要となり、オーストラリア国内ではもっとも普及しているテストです。

総合評価で点数が決まるので、偏りのない総合的な英語力を判断できるのが大きな特徴です。 試験時間は約3時間弱。読む力、聴く力、書く力のテストがあり、インタビューで話す力を審査します。

オーストラリア教育機関が求める最低必要レベル大学 6ポイント以上
TAFE(専門学校) 5.5ポイント
高校のシニア部 5.5ポイント
10年生(高校1年に相当) 5ポイント

4つの機能の総合の平均が5.5ポイントあたりの生徒ならば、11年生に入っても、授業がまがりなりにも理解でき、宿題のエッセイが何とか書け、授業中のディスカッションに参加できるだけの力があると判断されます。つまり、英語を媒体として学習できる状態にあるということです。4.0ポイントあれば一般の日常会話であれば理解し自分の意図も伝えることができると評価されます。

受験の注意点は、進学目的で受験するAcademic Moduleアカデミックテストと、会社研修用もしくは移民目的にて受験をするGeneral Moduleジェネラルテストとに分かれていることです。アカデミックテストを受けなければならないTAFEや大学へ進学を目指している学生が、General Moduleジェネラルテストを受験してしまうと、試験結果を有効に評価されない場合があります。ご注意下さい。

IELTSの目安は、
9.0 適切・正確・流暢で完全に理解できる。。
8.0 不慣れな場面では不適切・不正確だが難しい議論にも参加できる。
7.0 たまに不適切・不正確だが 議論も理解できる。
6.0 誤解が見られるが知ってる分野や事柄、慣れている場面では複雑な表現も理解できる。
5.0 大まかな意味は理解できコミュニケーションは取れる。
4.0 理解・表現をよく間違える。複雑な表現には対応不可。
3.0 得意分野のみ大まかな意味は理解する。コミュニケーションは難しい。
2.0 簡単な単語・文法のみ理解する。話すことも書くことも難しい。
1.0 単語が言えるのみ。

試験課題のWritingではすこしでも曖昧なスペルなどを記入すると、採点対象外になることがありますから、採点者が間違いなく読めるように記入しましょう。
IELTS試験結果の有効期間は2年間になります。

受験料

オーストラリア 280ドル
日本 24,675円
受験料は国によって異なります。

試験内容

試験内容 問題数 時間
Listening 40問 30分
Reading 40問 60分
Writing 2 問 60分
Speaking 未定 10~15分

全ての試験は選択問題、穴埋め問題などが出題されます。
テストが開始される前に 問題を読む時間があります 。

傾向と対策

Listening

Listeningの試験傾向と対策は日常会話からアカデミックな内容まで、英語の聞き取り能力が試されます。

■試験の形式
試験時間は30分。あらかじめ録音されたテープを30分間聞き、約40問の質問を解答します。回答は、試験に当って配られるブックレットにメモし、試験終了後、10分の時間が与えられ、この間に答案シートに書き写すします。

■内容と傾向
関連性のある4、5の文章(それぞれ1分程度)またはもっと長いひとつの文章(4、5分程度)を1セクションとして、4セクションで構成されています。

試験の前半では日常会話レベルの問題が出され、生活するのに必要な英語のリスニング能力の有無が測られる。後半では、学習したり職業訓練を受けたりする環境で話される英語を理解し、自己の目的(知識や技術の習得など)を遂行できるかどうかが評価の対象となる。問題は後半に行くにしたがい難しくなります。

■攻略のポイント
リスニングの傾向としては、predict(予測)する力と guess(推測)する力がIELTSでは必要になります。問題文を一字一句聞くのではなく、全体の構造を理解することが大切です。

会話や文章は録音テープから1度しか流されません、質問を聞き漏らしてしまったからといって、決してあわてないでテストの流れにおいていかれないように注意しましょう。

Reading

Readingは留学中に読むことになると思われるタイプの文章の読解力が試されます。

■試験の形式
試験時間60 分。4つほどの出題文に関し、全部で40 の質問に答える。Academic moduleの場合、出題分の長さは、1,500 ~ 2,000 語(長さは出題によって幅がある)General Training Moduleは、これより短かめになる。

■内容と傾向
出題形式は、出題文や図表のブランクを埋める穴埋め問題、文章完成問題、多肢選択問題、質問文に対する答えを記述する問題、出題文や図表に見出しをつけるものなど様々な問題がReadingでは出題されます。

Readingのセクションでは、英語の文章を読む能力だけでなく、多くの情報の中から必要な情報を素早く正確に読み取る能力が試されます。使われる文章は一般教養的なものがほとんどで、専門的知識が要求されるものは出題されません。ただし、文章は後半にいくにしたがって難しく、論理的かつ詳細な議論を含む問題が出題されます。

■攻略のポイント
Listening同様、Readingで必要なのはpredict (予測)する力と guess(推測)する力が必要です。問題文を一字一句読むのではなく、全体の構造を理解することが大切です。

Writhing

Writhingでは英語で、正確かつ論理的に書く能力が試されます。

■試験の形式
試験時間は60分で、2つのライティング課題が与えられます。時間配分は各受験者に任されます。Readingのセクションと同様、Academic module と General Training Moduleでは課題が異なります。

■内容と傾向  
ひとつめの課題は、グラフや図などで与えられた課題を整理し、記述するもので、20分をめやすに150 語以上の文章にまとめる。受験者はデータをまとめたり比較しながら、物事の進行具合やその結果がどうなったかについて英語で表現する力が評価されます。

ふたつめの課題は、与えられた主張に対して、自分の意見を述べ、論証する課題があたえられます。40分くらいの間に 250語以上の文章を論文形式で書きます。

■攻略のポイント
Writhingで出題される2問は、選択の余地はなく、いずれの問題も制限時間内に答えなければなりません。時間配分は、問1に20分、問2に40分かけて書くことがもっとも重要です。

Speaking

Speakingでは口頭での英語運用能力が試されます。

■試験の形式
試験時間は12 ~ 15 分。1 対 1のインタビュー形式で行われ、試験管の指示に沿って、試験が進行される。インタビューの様子は録音されるが、これは試験管の主観で判定にばらつきが出ないように再審査用に備えるためである。

■内容と傾向
Speakingのセクションはさらに5つのセクションにわかれている。第1、第2のセクションでは、簡単な自己紹介と受験者自身の日常生活や出身国の文化などに関する質問に答える。

第3セクションでは、渡されたカードの指示に従って、試験管に対して質問することを求められる。第4、第5のセクションでは、今後の学習計画などを述べ、質問に受け答えをする。退室の挨拶までは、評価の対象となる。

流暢かつ正確にコミュニケーションがとれるかどうかが測られるが、試験管は、あらかじめ準備した答えを言えないように話を先導することになっている。

■攻略のポイント
日頃からリラックスしたムードで英語で話す練習を積んでおくことが大切です。試験管の質問がわからなかった場合もあわてず、もう一度質問してくれるように頼むのが得策です。すぐの答えが見つからない場合も、黙り込むのではなく、試験管に少し待ってくれるよう頼みましょう。

この記事を書いた人

ガッデム特派員 - ライター

シドニー滞在歴数十年。行ったことある国や都市で特に好きなところは:ボストン、ニューヨーク,リオン、パリ、ジュネーブ、ハワイ、西内まりや、バンコク、カンボジア、インド、ネパール、バリ、シンガポール、クイーンズタウン、トロント、ハミルトン島

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