最近では、2007年9月1日に技術移住のカテゴリーが大きく変更がありました。それ以前では、ニュージーランド国籍の方を特別な優遇扱いにしていましたが、この変更以後は、技術移住に関しては、どの国籍であれ、全く同じ条件で査定されることとなりました。
現在は、技術移住のカテゴリーは、オーストラリア国内での申請で5種類、オーストラリア国外(日本など)からの申請で4種類、合計で9種類となっています。
このうち、会社や組織からのスポンサーや親族のサポートなしで、独立技術移住の場合、合格基準が120点と設定されています。
現在のポイント計算は、下記の通りです。複雑なので、お気軽にご相談ください。
さまざまな項目てポイントを加算し、合計で120点以上あれば申請取得可能です。さまざまな解釈がありえますが、私(MARN0640840)の見解からご説明するとまず、1ステップ目の職業査定、技術査定を受けることが肝心です。
————— 1. 職業・技術査定 —————————————————–
職業査定は、60点、50点、40点に分けられます。そして、現在は60点か50点の職業でなくては永住権のビザを申請することができません。
グループ A 60点
学士号以上、または、取得のために専門的トレーニングが一定期間必要とされる、技術職、管理職
職業としては、
ゼネラルマネージャー、ITマネージャー、セールスマネージャー、マーケティングマネージャー、エンジニア(全般)、コンピューター関連専門家、調理師、通訳者、看護婦、教師、翻訳家
フループ B 50点
学士号以上の資格が必要だけれども一般的な技術職、管理職
職業としては、
広告スペシャリスト、編集者ジャーナリスト、マーケティングスペシャリスト、営業(工業製品、情報関連製品)
グループ C* 40点
ディプロマ、アドバンス・ディプロマレベルの資格を要求される職業
職業としては、
コンピューター関連サポート、歯科衛生士、金融関連ディーラー、金融関連ブローカー、保険関連ブローカー、不動産マネージャー
*現在は、職業グループAとBのみ申請可能で、グループCの職業では、技術移住の申請ができません。
厳密な詳細は、オーストラリアの移民局が発表している職業リストをご参照ください。職業、ポイント、査定団体が明記されています。
http://www.immi.gov.au/allforms/pdf/1121i.pdf
————— 2. 年齢 15~30点 —————————————————
申請時の年齢が18歳~29歳 30点
申請時の年齢が30~34歳 25点
申請時の年齢が35~39歳 20点
申請時の年齢が40~44歳 15点
45歳以上になると申請することができなくなります。
————— 3. 英語力 15点 or 25点 ———————————————–
IELTSの各セクションで7点以上取得できる 25点
IELTSの各セクションで6点以上取得できる 15点
IELTSの各セクションで5点以上取得できる 15点(ただし、申請する職業がTrade Occupationに該当する場合のみ)
————— 4. 資格、学位 5~25点 ———————————————–
オーストラリアの教育機関で2年相当のフルタイム・コースを受講し、学位や資格を取得した場合、以下のいずれかのポイントが加算される。
オーストラリア国内にて、最低2年間以上の博士課程を終了 25点
オーストラリアで学士号(Bachelor Degree)を取得後、引き続き修士号(Master)を取得(合計3年以上) 15点
オーストラリアで学士号(Bachelor Degree)を取得後、引き続きオーストラリアン・アッパーセカンド・クラス・オーナーズ(Australian Upper Second Class Honours)-4年目の学士号-以上の学位を取得(合計3年以上) 15点
オーストラリアの教育機関にて、「2年間のフルタイムコース」として登録される、政府認定コースを2年間かけて修了し、学士号、修士号、ディプロマ、その他技術修了証(トレードサティフィケイトⅢ以上)を取得してる 5点
————— 5. 移住必要職業リスト(MODL) 20点、15点 ——————————–
オーストラリアで需要が高い職業、かつ技術不足が否めない職業の労働市場の向上を目的とし、”移住必要職業リスト(MODL)”を設定しています。下記の条件を満たせば、ボーナス・ポイントを加算することができます。
移住必要職業リスト(MODL)に掲載されている職業において、申請前の2年間の会計年度を通し、少なくとも10人の正社員の従業員を持つオーストラリアの会社で就職が決定しており、24ヵ月以上の雇用契約を結んでいる。 20点
移住必要職業リスト(MODL)に掲載されている職業において、申請よりさかのぼって12ヵ月以上の実務経験(有給且つ、フルタイム)がある 15点
————— 6. 地方都市ポイント 5点 ———————————————–
移民局の定める地方都市、または人口の少ない主要都市に、最低2年間居住しており、その地区の教育機関に修学していた場合、下記のボーナスポイントが加算される。 5点
————— 7. オーストラリアでの実務経験 10点 ————————————–
技術認定をうけた職業において、申請する職業に密接に関連した実務経験が、申請より遡り過去48ヵ月中、12ヶ月ある(この実務経験は、週20時間以上・有給且つ、合法的な就労である必要があります) 10点
政府承認の正式職業プログラムにおいて、過去48ヵ月中、12ヶ月の職務経験及び就業経験がある 10点
————— 8. 配偶者ポイント 5点 ————————————————-
申請者の配偶者が申請条件を満たしている 5点
————— 9. その他のボーナスポイント 5点 —————————————-
オーストラリアの主要貿易相手国(日本を含む)、又は主要エスニック社会を形成する諸国の言語にて、オーストラリアが学士号として認める学位を取得している 5点
NAATIの資格(通訳・翻訳)でTRANSLATORまたは、INTERPRETERレベル(NAATIレベル3)以上を取得している 5点
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簡単に説明すると、最低必須条件としては3つです。
1、職業査定にパスすすこと、
2、年齢が45歳未満であること、
3、英語力
そして、申請手順としては、まずは、1ステップで職業査定、それ以外は、すべて2ステップだと考えれば解り易いと思います。