ファームステイ

ガッデム特派員

ファームステイとは、ファーム(農場)で住み込みで働き、1日平均5~7時間農場または牧場でファーマー(農家)の人と一緒に仕事をする事です。

ファームステイの一番の特徴としては、オーストラリアの広大な大自然の中で、乗馬を習いながら、英語に親しみ、現地の生活文化の違いや日本とは違う慣習の違いを体験する事ができます。

もちろん、ファームステイ中は、ファーマーの人が用意してくれた部屋と、1日3食の食事が提供されます。

滞在するファームによって、農作業の内容は異なり、その次期の果物、野菜などを収穫したり、乳絞りのほか、動物に餌を与えたり、羊や牛を駆り集めたりもします。

大自然の中で、可愛い動物達と素朴で大変貴重な経験が期待できます。

しかしながら、ワーキングホリデービザ保持者の人は、あくまで休暇や旅行としての扱いになるので、同じファームで働けるのは最高6ヶ月間という制約もあります。

こんな楽しいファームステイを満期つするために、ウーフと呼ばれる世界的に有名な団体があります。

ウーフ

ウーフとは牧場や農家で無償で働き、その代わり食事+宿泊の面倒を無料でみてもらうシステムのことです。 金銭のやりとりは一切ありません。

ウーフは、世界54カ国で運営され、オーストラリア国内だけでも約1500もの有機農業を営むホストが受け入れをしています。

オーストラリアのウーフとは農場で無料で働く代わりに食事+宿泊の面倒を無料でみてもらうファームステイシステムのことです。 金銭のやりとりは一切ありません。

オーストラリアの牧場で働きたい、大自然の中で暮らしてみたい、馬に乗りたい、地平線を見ながら生活したい、田舎で生の英語を聞いて英会話の勉強がしたい。

オーストラリアでファームステイを希望する外国人は年々増え続ける一方です。数年前までは、オーストラリアでファームステイをするのは比較的ヨーロッパ人が多く日本人にはそれほど多くありませんでした。日本では、オーストラリアといえば観光地というイメージが強かったからかもしれません。 オーストラリア ワーキングホリデー 無料ファームステイ

ファームステイをするには基本的に3つの方法があります。

① ウーファーになる。
② ピッキングしてまわる。(空き巣じゃないヨ!)
③ キャンピングツアーに参加する

ここではウーファーについて説明します。

ウーフィング

ウーフィングはまずはじめにオーストラリア・ウーフ団体に名前を登録します。

登録するとオーストラリア全土でウーファーを受け入れているホストの情報を載せたウーフブックがもらえます。
この本の表紙には、ウーファーの名前が記載され、ウーフ会員カードみたいなものになりますので常に携帯してください。

■加入費
約5000円です。かかるお金はそれだけ。あとは、気に入ったファームステイ先の農家に電話や、メール、FAXなどを入れて期間などを交渉します。
ウーファーになれば、宿泊費、食料費が一切無料で牧場や農家で生活をすることができます。お金を払う代わりにホスト(受け入れる農家側)が営む有機農業のお手伝いをします。仕事を一緒にすることでお互いを助け合い、家族の一員として受け入れられます。

また、ホストはウーファーの多くが海外から渡航して来ていることを熟知しているので、コミュニケーションの面でも分かりやすく話しかけてくれます。

■こんな人にウーフはオススメ
・オーストラリアでファームステイがしたい→都市までバスで数十時間!
・安くオーストラリアを旅行し体験したい→宿泊費、食費無料です。
・現地の人たちと交流したい→共に働き、共に食べ、共に笑う。
・観光でなく文化を体験したい→現地の生活を肌で感じてください。
・おもいっきり体を使って人助けをしたい→ウーフはボランティア!
・有機栽培に興味がある →本気ウーファーになれますね。
・お金のない世界で生活したい→ウーフはあなたのためにあります!

■こんな人にはウーフをオススメできません
・働く気がはじめからない人→根本的に問題外です。
・自分のことを自分でできない人→ホスト先で足手まといになるだけです。

■滞在期間
期間としては二日を最短に、なかには1年滞在される方も少なくありません。これは、直接ホストに連絡を取って交渉します。ホスト側としても期間中、いい働き手になってもらいたいと願うため短期で数日ということは稀といえます。しかし、時期によっては10日くらいでもOKしてくれることもあります。また、できるだけ多くの外国人にアウトバック(田舎)暮らしを体験してもらいたいと願うホストは3ヶ月でウーファーを回転して受け入れていることも多いです。

ウーフ仕事内容

ウーフ仕事内容は一日6時間くらいです。ファームステイをする場所によって作業内容は異なりますので、具体的な作業内容は事前にホストに聞かなくてはいけません。また、時期によって作業内容が異なることもあります。
大事なことは【1日の滞在のため、半日働く】です。

オーストラリア ワーキングホリデー 無料ファームステイ これは一般的な作業内容です。

・ 作物の収穫とパッキング
・ 牛、羊、ヤギなどの搾乳
・ まき割り
・ ガーデニング
・ 草取り
・ 植林
・ 環境に関すること
・ 家畜への餌やり
・ 子供の世話
・ フェンシング
など様々なことです

フェンシングについて: 家畜が逃げないように、牧場の周りにフェンスを張っていきます。ただ、オーストラリアの牧場はとてつもなく広いわけです。よく”視野に見える土地はすべて家の牧場なんだ”なんて時々聞きます。

ウーフ必需品

① 寝袋と懐中電灯:
ファームステイするホストの家の空き部屋がウーファーの部屋になることがあり、そんなときはシーツや毛布など用意されているので、ホストに予約するときにどうなっているか聞いて下さい。

②ブーツと軍手:
作業は、室内もありますが、いたるところで行なわれます。畑での仕事や、降りのときの作業もあると考えてください。怪我のほか、動物昆虫から噛まれたり、刺されたりすることもあるので、それらから守るため、とくるぶしをしっかり覆うブーツと、軍手はウーフ必需品です。

③サングラスと帽子:
日焼け止めのために要ります。オーストラリアの紫外線はとてつもなく強いのでしっかりスキンケアしないと、肌がかさかさになってしまいサングラスと防止は必需品です。皮膚のセンシティブな方は要注意してください。

④やる気:
オーストラリアでファームステイを体験したい。ファームの仕事を手伝い、地元の人たちと生活を共にしたいという心がけがなくてはいけません。

ウーフお申込み

■申込み条件
ウーフお申込み条件は17歳以上であることです。

■申込み料金
一人:$50(約5000円)
二人:$60(約6000円)
二人で申し込むこともできます。夫婦で、親子で、友達とウーフ!
その場合、二人一緒に同じホストでウーフィングする必要があります。

■交通費
交通費はすべて自腹です。最寄のバス停や、町までホストが車でピックアップに来てくれることが多いです。

■ビザ
ウーフはボランティア団体の一種ですから働くためのビザなどは必要ありません。 ワーキングリデービザや観光ビザで大丈夫です。

■日本からの申込み
直接オーストラリアのウーフ(WOOF AUSTRALIA)に申し込むこともできます。英語に自信のない方は、ウーフジャパン(WWOOF JAPAN)からもネットで申し込みできます。

方法: 自分でホストを見つける場合(DIY:Do It Youtself)
ウーフジャパンにメールで申し込めます。その後、わからないことがあれば、ウーフジャパンにメールで問い合わせることもできます。

方法Ⅱ: サポートを受ける場合
ウーフジャパンでは2万7000円でウーフサポートなども行っています。
サポートに含まれるのも

①ご希望のホストを手配する費用、登録費、ホストリスト、送料、海外への通信費を含みます。

②ご出発前まで、あなたのWWOOF担当者に、ご心配なこといろいろと電子メールを使い、日本語で気兼ねなく尋ねることができます。
海外の事務局へ書類を郵送したりなどの時間がかかります。ご出発予定の3か月前までに仮お申し込み下さい。 時期、国により1か月程度で手配ができる場合もありますので、あまり出発まで日にちのない方は、まずはお問い合わせください。

③ホストは、1軒のみ決定します。その後、ほかのホストへ移動をご希望のときは、一回目のWWOOFの手続きを参考に、ご本人が現地で次のホストへ申込をかけていきます。

ウーファーの心構え

以下はオーストラリアウーフ事務局が公表しているウーファーに対するお願いと注意です。必ずルールを守って、楽しいウーフィングを実現させましょう。
ウーフ団体は、いわばボランティア団体みたいなもので、サービス会社、斡旋会社ではありません。ウーファーは、ファーム探し、ホストへ連絡、期間交渉、ホストまでのトラベルをすべて自分でしなくてはなりません。

【ウーフブック】
ウーフブックは、表紙に名が記載されているWWOOF会員だけのものです。リストを他人に譲り 渡すことはけっしてできません。ホストに到着の際、このリストとほかに自分を証明するIDをホストに提示しなくてはなりません。
WWOOF会員でないのにホストに行くようなことがあっても、ホストでWWOOF登手続きをしてからでなくては滞在できません。

【1日の滞在のため、半日働く】
交換、ということばはキーワードです。一日につきおよそ4~6時間ホストの家業をお手伝いするかわりに、滞在場所を得ることができるのです。あなたが、ホストをただ単なる無料で泊まれ、食事を無料で食べられるところ、と思っているのであれば、これはWWOOFの精神に反することです。1日の滞在のため、半日働くと思って下さい。

【連絡時間】
断られることを念頭に、予約は早めに。ファームステイ先のホストとの話連絡には、現地時間で午前8時から9時または、午後6時から8時がホストとつながりやすい時間帯です。リストに記載されている場合を除いて、午後9時以降にはけっして電話しないでください!。
※ オーストラリアでは、(特に田舎では)午後6時に晩ご飯、8時にはベッドにつきます。
国際電話や、国内でも州により時差があります。必ず時差をチェックしてください。間違えても午前4時にかけることのないように! 留守番メッセージを入れるときは、ゆっくり明確に話して下さい。英語で話すことが苦手は方は、Eメール、FAXなどでも連絡が取れます。

【待ち合わせ】
予約をしたら、必ず約束の日、約束の場所へ行くこと。事情で行けないときには、必ずホストに知らせなくてはなりません。
多くのホストは、都市から数十時間離れた田舎に住んでいます。ウーファーはまず一番近くの都市にバスなどで行き、さらにそこからバスを乗り換えて内陸に数十時間行かなくてはなりません。通常最寄の街までホストは、車などで迎えに来てくれます。ただ、長距離バスが街へつくのが夜の11時や、朝の4時と行ったケースが多いです。
ホストは連絡したらすぐ迎えに来てくれるもの、とは思わないで下さい。 
ホストによって、最寄の街まで80キロも離れているということもあります。
”ついたよ”
”じゃ、今から迎えに行く”
とはいきません。いつも早めに 連絡してください。

【滞在期間】
最低の滞在期間は、2泊です。期間は通常、ホストとウーファーの両者の話し合いでどのようにでも決められます。ホストの条件が自分と合わないときには、そこにずっと滞在しなくても大丈夫です。

長期間滞在希望のときも、まずは短い期間にして、両者の関係がうまくいくかどうか見 はからってから決めることを勧めます。

【話が違う!】
ホストがリストに記載していることと異なったことがあれば、FEEDBACKページをご利用するか、またはWWOOFオーストラリア事務局まで電話、ファックス、メールでお知らせ下さい。前例として食事代を請求されたウーファーがあります。お互いにウーフのシステムをしっかり理解しておきましょう。

【水不足】
オーストラリアの内陸は常に干ばつに悩まされています。ファームのほとんどは、水タンクを使います。無駄にしないでください。タンクに水がたくさんあるからといっても、オーストラリアはいつもどこかで干ばつがあります。気をつけて少量のみ使用してください。

【ホストに持ち込めないもの】
アルコール、ドラッグ、ペットは、ホストに持ち込まないで下さい。
ホストの冷蔵庫にあるものを勝手に食べないで下さい。また、電話や、メールなどは必ずホストに使ってよいかどうか尋ね、 許可を得た時だけ使用してください。許可無しでの利用は泥棒になってしまいます。
ホストに提供されるものを食べます。もし、何か特別なものを常 しているのなら持参してください。

【体の具合が悪くなったら?】
肉体的、精神的に具合が悪くなった時、WWOOF滞在は中止してください。ホストは忙しく、またその病状のスペシャリストでもなく、ウーファーの面倒を見ることができません。付っきりで看病することもできません。

【声を聞かせて下さい】
WWOOFを楽しんだか、どうして楽しんだか、みなさんの声を聞かせて下さい。感想を聞くことで、WWOOFをよりよくしていけます。
とっておきの話、おかしいこと、ちょっと変わったことなどは、ニュースレターに掲載します。 ウェブサイトに写真も掲載しますから、体験といっしょに送って下さい。よくない体験だったときには、原因を究明するために必ずお知らせ下さい。

クレームには真剣に対応しています。ほかのウーファーに同じ思いをさせないでください。WWOOFの成功には、あなたとホストとがオープンにコミュニケーションをとることです。疑問や気にかかることは、ホストに尋ね、話合って下さい。

農業の中で、特に興味がある分野(酪農、ワイン 造、馬など)があれば、WWOOFオーストラリア事務局に 電話(03-5155-0218)か,メールを送って下さい。wwoof@wwoof.com.au希望に沿ったものがあるかどうかチェックできます。

ホストでちょうど募集しているときにはご連絡できるときがあります。本当のオーストラリアWWOOFしたい地区でホストが見つからない時があれば、WWOOFオーストラリア事務局へ話(03-5155-0218)かメールを送って下さい。wwoof@wwoof.com.auそのときは、WWOOFに加入したばかりでリストにまだ記載されていないホスト情報をメールでお送りします。
WWOOFホストは、全国いたるところにあります。WWOOFは観光スポットのシドニー、ブリスベン、ケアンズから離れ、本当のオーストラリアを知るよい機会となります。
<翻訳協力:WWOOF日本>

ウーフ単語集

【ウーフ(団体名)】 WWOOF=Willing Workers On Organic Farms の略
【ウーファー】 WWOOFer = ウーフする人 
【ウーフィング】 WWOOFing = ウーフの現在進行形、ウーフをしているの人 

【ホスト】Host
食事、仕事と宿泊場所を提供する側。
ウーフ大国オーストラリアには、約1500ものホストが登録されており、そのうち1200が有機牧場や農業を営んでいます。残りのホストは様々で、宿泊施設を運営していたり、保育園…

■よく聞くホストとして1: 羊牧場を営む老夫婦が人手が足りなくて給料を払う余裕もない家庭など、無料の食事と宿泊施設の提供と英語を教える代わりに牧場の仕事を手伝ってもらえ、お互いに助かります。

■よく聞くホストとして2:国際社会で活躍してもらいたいと子供に願うのはオーストラリアのお父さんお母さんも同じです。そのような家族は、ウーフ団体にホストとして登録し、海外からの学生を受け入れたりします。また、田舎の生活は金銭面で楽じゃないので、共働きが多く、子供の世話などを頼まれることも多いです。多くのホストが数人のウーファーを無料で受け入れています。

■エクスチェンジ(Exchange)
交換という意味です。つまりウーファーの場合、仕事を手伝う変わりに、食費、宿泊を無料で提供してもらいます。

■エクスチェンジ・スチューデント(Exchange student)
日本語を勉強したい現地の大学生と、英語を勉強したい日本人がお互いの勉強を助ける意味でよく使います。掲示板などでよく個人的に探しているのを時々見かけます。

この記事を書いた人

ガッデム特派員 - ライター

シドニー滞在歴数十年。行ったことある国や都市で特に好きなところは:ボストン、ニューヨーク,リオン、パリ、ジュネーブ、ハワイ、西内まりや、バンコク、カンボジア、インド、ネパール、バリ、シンガポール、クイーンズタウン、トロント、ハミルトン島

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