メルボルンが、世界有数のグルメ都市といわれる理由の一つに、料理には欠かせない高級ワインが多く産出されるヤラバレーが近くにあることと無関係ではないでしょう。
ヤラバレーの冷涼な気候は、酸と糖度のバランスが程よい赤ワインのピノ・ノワールや、白ワインの代表的品種であるシャルドネなどを産み出すのに最適なのだそうです。ならば、本場でそれらのワインを味わってみたいと訪ねたのが、ヤラバレー最古のワイナリー『イェリング・ステーション』です。
『イェリング・ステーション』は、１８３８年に創業の老舗で、数々の賞を受賞している格式高いリザーブワインが豊富に揃えられたワイナリーです。
正面すぐにあるガラス張りの建物はレストランで、ヤラバレーの全景を眺めながらオーストラリアン創作料理とワインが楽しめます。別館は、昔使われていたワイン貯蔵庫を改装した建物で、１階には、グラフィックアートが壁一面に飾られたテイスティングルームとワインショップが入っています。このショップでは、ホームメードのジャムやワインのおつまみなども豊富に揃っていました。そして、２階には、『イェリング・ステーション』全体を見渡せるレトロなカフェがあります。
オーストラリアに住んでいて一番嬉しいのは、手頃な価格で上質なワインが楽しめることです。ここ『イェリング・ステーション』のワインでも、新しいワインだと３０ドル前後で買えますので、購入後、家で何年かリザーブしておけばいいですよね。
とは言っても、ワイナリーで、広大な景色を眺めながら、最高のサービスと料理で頂くワインは、家飲みワインとやっぱり何かが違います！『イェリング・ステーション』では、ホテルも併設されており、今やメルボルンの観光スポットの一つでもありますので、この幸福感を味わいに、訪れてみてはいかがでしょうか？
